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無理がある“第3のサマーシリーズ”/トレセン発秘話

  • 2012年07月18日(水) 18時00分
 サマー2000、サマースプリントに続いて今年から始まる“第3のサマーシリーズ”サマーマイルが中京記念(22日)でスタートする。が、このシリーズ、関係者の声を聞くとあまり盛り上がっていない気がする。

「サマーマイル? 一応知ってはいるけど、とりあえずこの中京記念を目標に調整しているから」とシリーズの話題をサラッとかわしたのは、エーシンリターンズを今週出走させる坂口調教師。チャンピオンになった際の褒賞金は馬主2400万、厩舎関係者600万円の計3000万円だが、その金額も坂口調教師は「知らなかったし、気にもしていない」と言う。

 さらにショウリュウムーンなどは「(長距離)輸送がダメだから中京記念の後は放牧へ。シリーズは考えていない」(佐々木調教師)とか。

 もちろんこの辺は馬の特性を考えてのことなのだろうが、そもそも夏場にはすでにシリーズ戦が2つもある。そこにさらにひとつ加えることに無理があると思うのは坂路野郎だけだろうか。

 シリーズと言いながら3戦しかないというのも強引に詰め込んだ感が否めない。5〜6戦あるサマー2000、サマースプリントでさえ、多くのレースを使える馬は少なく、ひとつ勝てばチャンピオンの有力候補となるような状況。たった3戦となればシリーズというよりは一発勝負に近い戦いになる。サマーシリーズ自体、必要ないという声もある中で、果たして3000万円のボーナスを出すだけの価値のある新シリーズになるのかどうか…まずは、初戦に注目したい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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