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どうなる?「スーパー未勝利戦」/トレセン発秘話

  • 2012年08月01日(水) 18時00分
 ここ1か月、関係者から何度も「今年、スーパー未勝利は、あるんか?」と聞かれた。

 1.通算出走回数5回以下、2.直前に出走したレースが中央の平地でその時の着順が5着以内という、いずれかの条件を満たす馬に1回だけ出走が許されるこのスーパー未勝利戦。いまだに勝ち上がれていない3歳馬にとって最後の生き残りをかけたサバイバルレースになるわけだが、どうやら今年は、それが「ないのでは?」という噂がトレセン内で巡っていたようだ。

 実際は29日に発表された秋季競馬番組内(4回中山、4回阪神)で開催されることが判明した。噂は“ガセ”であったことがはっきりしたわけだが、噂にはそれなりの根拠があった。

 ダービーからダービーへというベクトルを鮮明に打ち出している近年のJRA。今年は新馬戦を2週繰り上げており、この秋には新設重賞アルテミスS(11月3日=東京芝1600メートル(牝))ができるなど、2歳戦の充実には余念がない。その一方で割を食うのが落ちこぼれてしまった3歳未勝利馬。そんなJRAの2歳重視の姿勢が、疑心暗鬼を呼んだとみられる。

「今年から2歳戦の始動を早めたわけだから、その分、3歳未勝利終了が早まってもなんらおかしくない。ただ、JRAも含めて競馬サークルで働く人は皆馬でメシを食べているんだから、もっと馬のことを大事に考えたほうがいい」とは某調教師。

 かつては秋の福島まで行われていた3歳未勝利戦。その時期がだんだん短くなることを、優勝劣敗の法則から仕方ないと取るのか、晩成型の切り捨てと捉えるのか。なんとも難しいところだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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