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小倉滞在馬減少の深刻な理由/トレセン発秘話

  • 2012年08月08日(水) 18時00分
 毎年、開幕週には70〜80頭いるはずの小倉滞在馬が、今年は40頭前後という極端に少ない頭数でスタート。2週目が終わった今も、例年より頭数が少ないままだという。

「開催の終わりが近づけば優先権のない馬は使えないから帰ってしまう。そういう意味では今週あたりが一番滞在馬が多くなりそうなヤマ場だけど、それでもいつもより少ない。ここまで滞在馬がいないのは初めてだと思う」とは某紙のトラックマン。

 なぜ、ここまで小倉の滞在が減ったのか? いろいろ原因は考えられる。4日間開催が減りトータル6週間になってしまったことも理由のひとつだろうし(これは昨年も同じだが)、出張費を削る経済的理由もあるだろう。

 それとは別に昨年から始まったある制度のため滞在が減ったと説明する人がいる。

「やっぱり厩舎12人体制が始まってスタッフの数が少なくなったのが大きい。4〜5頭の滞在馬のために2人しかいない攻め専の助手を1人出すわけにはいかないし、かといって滞在しているジョッキーに攻め馬をつけてもらっても、今のご時世では追い切りに乗ったから競馬も乗せるということがなかなかできない。これも頼みづらいところがある」とは中尾調教師。

 基本的に滞在でしか競馬が成り立たない北海道開催に優先的に人を出すとなれば、小倉は滞在ではなく、直前輸送で賄うようにシフトチェンジするのはある意味当然の成り行きだ。

 瀬戸口、坂口大厩舎などが滞在で勝ちまくっていた時代とは違い、現在リーディング上位を争う池江、角居、藤原英などは栗東の本隊から新潟と小倉を両にらみして適材適所で出走馬を使う手法で結果を出している。人員、経費、日程などの問題を抱える小倉の滞在は今後もどんどん縮小していく運命なのかもしれない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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