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「イン壊滅」JRAはきめ細かい情報提供を/トレセン発秘話

  • 2012年08月22日(水) 18時00分
 先週日曜(19日)の小倉競馬。前日にはなかった違和感を抱えながら騎乗していたジョッキーが何人かいた。

「2R(3歳未勝利=芝1200メートル)に乗ったら内の馬場がかなり悪くて、こりゃなんだって感じ。聞いたら、土曜の競馬が終わってから水をまいたみたい」とは某騎手。その激変ぶりに面食らったという。

 確かに土曜は内から伸びる馬も結構見られたが、日曜のインはほぼ壊滅状態。北九州記念で内を回って敗れたジョッキーが口を揃えて馬場を敗因に挙げたように、外差しのオンパレードとなっていた。

「芝の状態を保つためにいろいろやるのは分かる。だけど、馬場の傾向を変えてしまうぐらい造作を加えてしまうのはどうかと思う。今回のはちょっとやりすぎだと思う」と前出の騎手。この“事件”に関しては北九州記念のレース後、ジョッキーサイドから小倉競馬場側に意見を出したとか。

 例えば、今週から仮柵をつけてA→Bコースになるとか、事前に傾向が変わることが予測できる情報が発信されているケースならいい。しかし今回、土曜競馬の後に水をまいたことの正式なアナウンスはなかった。施行者側にインを突く馬を抑え込む意図はなかったとはいえ、この行為が馬券を買う側には知らされなかったことは問題だ。

 夏の小倉はあと2週間。今週からA→Bコースになってラチから3メートル地点に仮柵が設置されての開催となる。19日の馬場が悪かった部分はこのコース替わりで消えることになるが…JRAにはきめ細かい情報提供を求めるとともに、内がいいのか外が伸びるのか、早いレースからチェックを行い“自己防衛”に努めたい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

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