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エフティマイア全妹ハッピードライブが新潟でデビュー

  • 2012年08月27日(月) 18時00分
【栗東】
◆エーシンサファイア(牝、父Giant's Causeway、母Bless、栗東・藤岡健一厩舎)
エーシンサファイア

初戦向けエーシンサファイア

 半兄フサイチギガダイヤはJRAのダート1800mで3勝を挙げており、近親にはJRAダートで2勝を挙げているボーナスフィーバーがいる血統。

 本馬は8月22日にDPで追い切り。正味5Fという距離だったが、ゴールへ向けてぐんぐんと加速する感じで5F68.4〜1F11.4秒でフィニッシュ。併せた相手には先行同入だったが、その相手は先週の3歳上500万下を勝ち上がったサンレガーロ。調子の良い古馬相手にこれだけ動けたことを評価すべきだろう。「前向きな気性で初戦向き。ゲートも練習を重ねて速くなりました」と奥村豊調教助手。デビューは9月2日(日)小倉芝1800mが予定されている。

◆ナオミノエガオ(牝、父ステイゴールド、母ゴーオンマイウェイ、栗東・吉田直弘厩舎)
ナオミノエガオ

トーヨーデヘア近親ナオミノエガオ

 近親にイーグルカフェが勝った2000年NHKマイルCで2着したトーヨーデヘアがいる血統で、本馬は2011年セレクトセール1歳にて1100万円で落札されている。

 7月4日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。8月1日にはゲート試験に合格している。その後も順調に調整が進められており、8月22日にはレースで騎乗が予定されている北村友一騎手が跨ってのCWでの追い切り。先行していたとはいえ、保っていたリードそのままで先着。最後は一杯になりながらも、しっかりと伸びて6F84.4〜1F12.7秒。「ステイゴールド産駒の牝馬だけど、落ち着きがあって、しっかりしていますよ」と高島利行調教助手。デビューは9月2日(日)小倉芝1800mを予定している。

◆ミュミュダベイユ(牝、父グランデラ、母バージンマッカラン、栗東・福島信晴厩舎)
ミュミュダベイユ

九州産馬ミュミュダベイユ

 近親に目立った活躍馬がおらず、宮崎県で生産された「九州産馬」ということで、少し地味な印象があるものの「調教を進めていくと、なかなかいいんですよ」と担当する房野陽介調教助手は手応えを感じている。

 その片鱗を見せたのが、8月23日のCWでの追い切り。レースでも騎乗が予定されている高倉稜騎手が跨って、単走での追い切りだったが、時計は6F86.0〜1F13.1秒。前半ゆったりと走ったため、全体の時計は遅くなったし、最後の直線に向いてもまだまだ真剣に走っていない感じ。ただ、最後の50m手前でジョッキーが軽く仕掛けると瞬時に反応しており、この動きでかなり上昇してくるのではないだろうか。9月2日(日)小倉芝1800mでデビューする予定となっている。

◆ゲームフェイス(牡、父ネオユニヴァース、母ミュージー、栗東・領家政蔵厩舎)
 近親にオープン特別の洛陽Sなど芝1600mで3勝を挙げたホッコービューティ、2001年浦和記念を優勝したレイズスズランなどがいる血統。

 本馬は7月11日に宇治田原優駿Sより栗東へ入厩。すぐにゲート試験に合格し、その後はあらゆる調教コースで調整が進められており、8月15日にはD芝で6F77.5秒と上々の動きを見せている。8月22日はDPで5F65.0秒。併せた相手に1馬身ほど遅れをとったが、決して悪い動きではなかった。9月2日(日)新潟芝1800mを内田博幸騎手でデビューする予定。

【美浦】
◆アビスコ(牡、父クロフネ、母ギガンティア、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)
 叔父に現1600万下(札幌2歳S2着)のモズ、近親にマイルCS南部杯などダートの交流重賞で活躍したゴールドティアラがいる。7月20日に入厩して以来、ウッドチップとポリトラックで順調に追い切りを積み重ねてきた。古馬を相手に活発な動きを見せており、先週の22日にも1F11秒台の鋭い動きを披露。蛯名正義騎手をはじめとした陣営も「いいモノを持っている」と走る手応えを掴んでいる様子だ。9月2日、新潟の芝1800mを蛯名騎手で予定している。

◆オメガインベガス(牝、父スペシャルウィーク、母ベガスナイト、美浦・堀宣行厩舎)
 近親にイギリスの2歳G1・フィリーズマイル、アイルランドのG1・メイトロンSを制したRainbow Viewがいる。5月の千葉サラブレッドセールに上場され、2000万円(税抜)で落札された。ゲート試験を受けてから山元トレセンで乗り込み、8月9日に再入厩。スラッとした体つきで仕上がりは順調だ。「帰厩してからの日は浅いけど、牧場でも十分に乗ってきたし、いい雰囲気。今のところは馬も落ち着いているし、いい脚を長く使ってくれそうなタイプですね」と橋本調教助手。9月2日、新潟の芝1800mを岩田康誠騎手で予定している。

◆チャーリーブレイヴ(牡、父Indian Charlie、母Catchofthecentury、美浦・尾関知人厩舎)
 祖母の半弟に米G12勝(ベルモントS、スーパーダービー)のEditor's Noteがいる。函館で入念に乗り込んでから札幌に移動。先週の追い切りは3歳馬を相手に優勢の手応えで動いた。「バレッツセールの出身。いいスピードがありそうだし、気性的に折り合いもつく。稽古の動きも水準以上だし、初戦から楽しみ」と尾関知人調教師。9月1日、札幌の芝1500mを横山典弘騎手で予定している。

◆ハッピードライブ(牝、父フジキセキ、母カツラドライバー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 5歳上の全姉エフティマイアは新潟2歳Sの勝ち馬。3歳春の桜花賞、オークスで2着に食い込むなど牝馬のクラシック戦線でも活躍した。5月中にゲート試験をクリアしたが、ソエを痛がった影響から福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ。じっくりと体力強化を図り、8月1日に再入厩した。まだ線の細さはあるが、ひと追い毎に態勢を整えてきている。「お兄ちゃんのエースドライバーは燃えやすい気性だったけど、思っていたよりも穏やかで落ち着いている。だんだんと良くなってきたし、ゆったりと走るタイプで距離にも融通性がありそう」と鹿戸雄一調教師。9月2日、新潟の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

 鹿戸雄一厩舎からは僚馬のウインジョニー(牡、父ステイゴールド、母ジヨニカズダーリング)もスタンバイ。こちらは前日の9月1日、新潟の芝1400mを松岡正海騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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