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時代に逆行!? 自ブロック優先制度/トレセン発秘話

  • 2012年09月05日(水) 18時00分
 今週からいよいよ、平地未勝利&古馬500万条件において自ブロック優先制度がスタートする。第3場を除く東西主場(夏の福島、新潟、小倉も該当)では、フルゲート割れしない限り関東馬は関西に、関西馬は関東の競馬に使えなくなる。

 この新システムに関する栗東の調教師の見解は「世界を相手にしなければいけない時代に、狭い日本でなんでこんな規制をかけるのか」など、否定的なものがほとんど。もちろん、関東圏の競馬で散々、関西馬に賞金を持っていかれた美浦の調教師からは全く違う意見が出てくるだろうし、この制度でダメージを受けるのは、もっぱら下級条件で積極的に関東遠征をして結果を残してきた栗東の厩舎だ。

 が、中にはこんなことを言う厩舎もある。「ウチはほとんど上級条件の馬しか関東に使いに行かない。だから未勝利、500万が使えなくなっても影響はない。むしろ、出張馬房が増えるので美浦回りがなくなる分、メリットの方が大きい」(宮本調教師)

 これまで関東の開催場に直接入厩できる関西馬の頭数は、東京=46頭、中山=30頭だった。今後は東京=50頭まで全頭オーケーで馬房の利用状況により最大76頭まで可能、中山=30頭まで全頭オーケーで最大53頭まで可能になるという(遠征に行く馬が多かった時代に馬房を規制して、少なくなったら馬房を増やすというやり方はちょっと首をかしげるところもあるが…)。今後は美浦回りという言葉が死語になる。

 それ以外にもブロック制が始まれば帯同馬をつけにくくなるだろうし、ひょっとしたら1000万条件のレースはこれまで以上に関西馬が強さを発揮するかもしれない。新制度のスタートによって派生的に起こる変化…。これらもしっかりチェックしておきたいところだ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
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