スマートフォン版へ

“騎乗システム”の再構築が急務/トレセン発秘話

  • 2012年09月26日(水) 18時00分
 先週、浜中が歴代4位タイとなるデビュー6年目での年間100勝を達成した。これはもちろん、本人の技術、努力なくしてはできない記録ではあるが、以前に比べ上位騎手にいい馬が集中しやすい時代だからこそ、これだけ早く達成できたという見方もある。

 先日、ある騎手のエージェントがこんなことを言っていた。「今のジョッキーは二極化が進み過ぎている。このままの流れが続いていくと、どこかで必ずひずみが出てくる」

 先日28歳の若さで引退した長谷川を始め、柴原、田中克…近年は若くして騎手をやめる人間が増えてきた。年間100勝を達成する騎手が増加する一方で、騎乗数が激減し、体力があるのに引退を余儀なくされる若い騎手たち…。

「今、厩舎12人態勢が始まっているだろ。スタッフで乗れる人間が足りないところは、どこもジョッキーに調教を手伝ってもらっている。そういう役割を担っている中心層が中堅以下の騎手。今のまま騎手の二極化が進んで、こうしたジョッキーが皆やめてしまっていたら日々の調教がスムーズに回らなくなる恐れがある。たとえ今は乗れる若い持ち乗り助手が多いところでも、10年、20年たってそうしたスタッフが乗れなくなった時に、同じような問題は出てくる」(前出のエージェント)

 実戦も調教も“騎乗システム”の再構築が急務だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。
東京スポーツ 今日の紙面
東京スポーツ 今日の紙面
<スプリンターズS追い切り>カレンチャン激変
・紙切れ1枚で解任…オリックス岡田監督胸中激白
・鳥取“毒婦”の生々しすぎる初公判
・日本代表欧州遠征で香川代表落ち?

ブランケット版による大型紙面が大迫力となって読者の目を射る。夕刊時間帯による海外ゴルフ等の速報。未来の情報エリアをリードする総合スポーツ・レジャー紙は東京スポーツ、大阪スポーツ、中京スポーツ、九州スポーツの日本列島縦断の4社体制。特に東京、大阪、中京の3紙は、同時印刷を行っている。メイン紙面は東京制作であるが各紙各々地域に密着した紙面も制作している。九州のみ朝刊として発行、独特な紙面づくりを行っている。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング