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新成人コンビ、嶋田純次騎手&杉原誠人騎手に注目!!

  • 2013年01月22日(火) 18時00分
 1月21日、高知競馬場で毎年恒例の『新人王争覇戦競走』が行われました。全国各地から選ばれた10名のフレッシュなジョッキーたち。今年も熱い熱いバトルが繰り広げられましたよ!

 中央から参加したのは、美浦所属の嶋田純次騎手と杉原誠人騎手。2戦戦って、杉原騎手が1着、7着で優勝、嶋田騎手は5着、3着で4位という成績を挙げ、その存在感を発揮してくれました。

 新人王争覇戦競走での表情とともに、新成人の抱負をお聞きしました。

【杉原誠人騎手】
中央が杉原誠人騎手

中央が杉原誠人騎手

赤見 :優勝おめでとうございます!

杉原 :「ありがとうございます。2戦ともいい馬に乗せてもらったお蔭です(2戦共に1番人気馬に騎乗)。本当に運が良かったですね。母から、『2頭とも本命付いてるよ』って言われて、『嘘だ〜』と思って新聞見たら本当に2レースとも◎が付いててビックリしました。その分、プレッシャーはありましたけど。最初のレースで勝てたので、気持ち的には楽になりました。もうずっと手ごたえが良かったし、メンバー的にも一頭だけ力が違いましたね。2戦目はせっかくいい馬に乗せてもらったのに、僕が甘くて申し訳なかったです。出来れば2つ勝って優勝したかったですけど…。でも優勝出来たことは素直に嬉しいですね!」

赤見 :初の高知はどうでしたか?

参加騎手の集合写真"

参加騎手の集合写真

杉原 :「思った以上に乗りやすかったです。内がかなり深いのでみんなあけて回るし、コーナーももっとキツイのかなと思ってたんですけど。馬が良かったのも大きいかもしれません。本当に感謝です。今回は一生に一度の新人王戦ということで、こういう機会に騎乗出来て本当に良かったです。このメンバーで戦うのはもう二度とないですからね。いつもと違う空気だったし、その中で勝たなきゃいけない馬に乗れて、すごく勉強になりました」

赤見 :今年は成人式を迎えたわけですが、何か特別なことしました?

杉原 :「雪のせいで何も出来なかったです。成人の日は、中山競馬場で(嶋田)純次と雪合戦しました(笑)。それで、すごすごと美浦に帰りましたよ…。先週の取材の時、『ケガなく騎乗停止もなく乗るのが目標です』って言ったんですけど、3週間の騎乗停止になってしまいました…。その分、今日いい経験が出来て良かったです。27代新人王になれたので、この成績に恥じないようにこれからもっとステップアップしたいです!」

【嶋田純次騎手】
赤見 :3位は同ポイントが3人いて、2レース目の先着優先という規定で惜しくも4位となってしまいましたね。

嶋田純次騎手

嶋田純次騎手

嶋田 :「表彰台に立てなかったのは残念でした。ポイント計算でけっこう時間掛かってて、最初は3位って言われて喜んでたんですけど…。その後、やっぱり違いましたって(苦笑)。同期の杉原が優勝したのは嬉しい反面、悔しいです。学校でもずっと一緒だったし、いい意味でライバルなのでアイツには勝ちたかったですね。特に最初のレースは、杉原がカッコ良く上がっていくのを後ろから見る形でしたから。僕が乗せてもらった2頭も、最後まで一生懸命頑張って走ってくれました。一緒に乗ったジョッキーはみんな同じくらいの年齢で、騎乗に対しても熱い気持ちが伝わってくる感じで。僕も熱く燃えたぎってましたから!すごくいい刺激になりましたね」

赤見 :高知競馬場は初めてですよね?

嶋田 :「はい。高知だけじゃなく初四国です。昨日、早速カツオを食べましたが、ものすごく美味しかったですね。高知に来たからには…と思って、龍馬靴下を履いてきました!」

赤見 :五本指の靴下って…。

嶋田騎手の龍馬靴下!"

嶋田騎手の龍馬靴下!

嶋田 :「これしか売ってなかったんですよ(笑)。でもパワーもらえるかなと思って!残念ながら4位でしたけど…」

赤見 :出場騎手の紹介式では『週末ヒーロー嶋田純次騎手』って言われて、思わず笑ってましたね。

嶋田 :「めちゃめちゃ嬉しかったです。ももクロ大好きですから!!今年は『週末ヒーロー』になれるように頑張ります!」

赤見 :勝負の3年目ですね。

嶋田 :「本当にそうですね。昨年はケガも大きかったですけど、厩舎を始め周りの環境にすごく恵まれているので、もっともっと成績を挙げたいです。それに3年目ということで、もうすぐ減量に頼れなくなりますから。減量特典も年数で取るんじゃなくて、自分自身の成績で取りたいですね。それが目標です!新成人にもなったし、もう大人ですよね。2013年は一味違う嶋田純次をお見せできるよう頑張ります!」

レース後、共に戦ったジョッキーたちと、『またどこかの競馬場で会おうね!』と爽やかな笑顔で話していた2人。短時間の間に、中央地方の垣根を越えて新たな友情を築いたようでした。貴重な経験を積んだ2人に、さらなる飛躍を期待しています![取材:赤見千尋/美浦]

◆次回予告
次回は、1/28(月)に都内ホテルで行われるJRA賞授賞式に赤見千尋さんが潜入。年度代表馬に輝いたジェンティルドンナ陣営など、歓喜の声をたっぷりとお届けします。公開は1/29(火)18時、ご期待ください。

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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