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ユーイチの結婚披露宴に出席させていただきました!

  • 2013年12月10日(火) 18時00分
競馬の職人



◆北橋元調教師の言葉に、ユーイチ騎手号泣

 昨日(12月9日)、ユーイチの結婚披露宴に出席させていただきましたよ。

「ユーイチ、みどりさん、ご結婚おめでとうございます」

 メイショウさんのご挨拶の後、ユタカさんの乾杯で開宴。約350名ほどの出席で盛大な披露宴でした。ユーイチの細やかな気遣いがあっちこっちに見られ、さすがやなーと感激ばかりでした。

 例えば正面のキャンドルが蹄鉄の形になっていたり、引き出物が「深草うちわ」なんです。この「うちわ」には、神馬がかかれていて、裏には「福」が描かれています。

※作られた方のコメント
(冷暖房の今だからこそ深草のうちわの風をいっぺん仰いでおくれやす)

 ホッこりしますね。

 12月9日はユーイチの誕生日だったので嬉しさも倍増。誕生日をこの形で祝ってもらえるのは最高だと思います。また、誓いの言葉にグッときましたよ。

「危険な仕事なので心配をかけることが多いと思うけど、それ以上の幸せを与えることを約束します」

 北橋修二先生からのお祝いの言葉にも感極まるものがありました。

「デビューから17年かかって、一流にはなれないけど、二流を超えたね。人間的、騎手的にも勉強して両親を喜ばせてください」

 その言葉にユーイチは感激し、号泣。

 ほかにも、お父さんと共に制覇した菊花賞の映像が流れたり、華やかでした。

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 僕は12期生が囲むテーブルに着くと、競馬学校時の荻野先生・緒方先生・浜本先生や、関東から柴田大知と未崎も来ていて、久々に会えて、同窓会ムードでした。荻野先生はご病気されていたのですが、元気になられて良かったです。

「今日のために頑張ったよと。ユーイチの結婚もだけど、みんなに会えて嬉しいね。特に常石。元気になったね」と言ってくださいました。僕を招待してくれたユーイチに感謝です。

「常石…、寝たきりやったら招待できないけど、元気になって取材できるようになってるから来てや」と招待状を手渡してくれた時は、嬉しくて舞い上がってしまいました。ユーイチってやっぱりかっこうええなー。僕のこともしっかり見てくれているんだな(うるうる)。心の大きさに感動しました。

 当日は、わっくん(和田騎手)が、会場までと宴が終わるまでエスコートしてくれました。ユーイチの独身会長も終了やな。ちょっと残念な気もするけど…(爆笑)。みどりさんは日本髪がよく似合っていて、かわいい花嫁姿が印象的でした。皆さんが声をそろえて「和やかないい披露宴だったね」と無事おひらき。

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◆新郎ユーイチ騎手を直撃!

 今年は、結婚、GI連勝、(12/10現在)126勝を挙げて2回目のリーディングジョッキーへと、一直線で飛躍するユーイチを直撃!

常石:GI連勝おめでとうございます。ジャスタウェイのGI初タイトルですが、34秒台の末脚は見事でしたね。

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福永:よく走ってくれましたね。昨年の年度代表馬に勝ったんですからね。これから何処まで強くなるか楽しみですね。4角まで我慢をして直線で外に出したんですが、僕が戸惑うくらいあっという間に他馬を置き去りにして。スムーズにいけましたね。

常石:この馬は手の内に入ってるって感じでしたよね。

福永:2歳から乗せてもらってる馬で、GIを獲れるなんて嬉しいですね。若いから、これからが楽しみです。天皇賞・秋という格別なレースを勝つことができて、「君が代」を神妙な気持ちで聞きました。

常石:この週は台風の影響もあって、前日は不良馬場だったじゃないですか?

福永:土曜日は悪くて、日曜日は回復していたけど、内か外か何処で勝負すればいいか、どこで馬の脚が伸びるのか分からなかったので、朝1番に芝コースを歩きました。走りにくいのにタイムは出る難しいコンディションで、乗りながらも感触を確かめながら手綱をさばいていきました。ジャスタウェイの負担のかからないコース選びができたのも、大きな勝因だと思います。

常石:レース中に考えながらの騎乗は、やっぱり経験が豊富だからできる業ですね。

福永:馬も馬場状態もいつも違うから、イメージ通りに行かないことの方が多いよね。バッチリ決まった時はスッキリして、メチャメチャ気持ちいいよね。

常石:わかります。でもこの大きなレースでやってのけるのは、やっぱり凄いことです。

福永:課題はゲートだったから、スムーズに出たのも大きな勝因だと思う。

常石:菊花賞のエピファネイアも強かったですね。ダービー2着馬の貫禄を十分見せてくれました。

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福永:ダービーでは悔しい思いをさせてしまったので、どうしても勝たなければいけないレースでしたね。ダービーはホースマンの夢で、ダービー馬は頂点ですからね。手応えは十分あっただけにホンマ悔しかったです。

 エピファネイアを乗りこなすために、これまでの腕力や握力ではダメだと感じて、パワーをつけないとと思いました。瞬間的な力を身につけないといけない。3000m全てを引っ張り合いになったとしても持ち堪えられるだけの体力と筋力をつける必要があると。

 そのために、肉体改造までとはいかないけど、トレーニング方法を変えてチャレンジしました。レースのDVDを見て改良するところを見極めて、いろいろ話し合ってトレーニングメニューを作っています。主に木馬に乗ってやっています。これで完成というのは無いので、いつも騎乗時に「これでいいのか」、馬と自分の胸裏を考えるようにしています。

常石:進化し続けているんですね。

福永:よく似ていても、同じ馬はいないので、馬の走りの邪魔をしないように、馬の良さを引き出すような乗り方をするのが“プロ”と呼ばれる技だと思う。いつも勉強ですね。つねちゃんも勉強してるか(笑)?

常石:(苦笑)…んー、頑張るわ。

福永:そうやなー。頑張ろうな。夢あがるんやから。どっちの夢が先に叶うか、競争やな。

常石:結婚され子供も生まれるから、また励みが違うんでしょうね。

福永:僕も親にしてもらったように、僕も親父になるんやから、責任を持って守っていかないといけないと思うし、僕自身も守られることで安心して仕事に打ち込める。 ひと鞍ひと鞍丁寧に、後悔しない乗り方をしていきたいと思っています。

常石:今年は最良の歳でしたね。

福永:とってもいい年でしたが、ここからがスタートです。よっし! 親父はがんばるぞー!! って思ってます。

常石:長い時間ありがとうございました。


 技も筋力もパワーアップするユーイチを応援しています。僕も少しはパワーアップできるように努力します。ユーイチの赤ちゃん、楽しみだな。つねかつこと常石勝義でした。[取材:常石勝義/栗東]

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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