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コパノリッキーと共に初GI制覇!田辺裕信騎手を直撃

  • 2014年02月25日(火) 18時00分
職人

フェブラリーSで初GI制覇を果たした田辺騎手を直撃(撮影:下野雄規)



◆初GI制覇の夜は後輩と…

赤見:フェブラリーステークス勝利、おめでとうございます!一夜明けましたが、昨日は調整ルームでどんな風に過ごしたんですか?

田辺:後輩と桃鉄やってました(笑)

赤見:乾杯しなかったんですか?

田辺:乾杯?僕は体重余裕ないんですよ。乾杯どころかサウナに入ってました。

赤見:では今日この後お祝いですね。

田辺:なんか一日開くとあれですね。余韻に浸れないというか…何事もなかったかのような感じです。

赤見:昨日勝った直後も、なんか冷静でしたね。

田辺:人気薄だったっていうのもあるし、そんな「絶対勝ちます!」みたいなプレッシャーはなかったので。もちろん嬉しいんですけど。何て言うんですかね、平常心で乗れたのが一番良かったんじゃないですかね。

職人

「平常心で乗れたのが一番良かった」と田辺騎手

赤見:コパノリッキーに対してはどんなイメージでした?

田辺:もともと強いイメージがありましたよ。ベストウォーリアにも着差をつけて負かしていたし。その後ケガをして、休み明けはちょっと…。でもそのことは頭に入れないようにして、いいイメージを持って乗りました。

 パドックで跨った時は、馬格もありますし、ドシっとしてました。馬の状態も良かったし。ただ、GIですから周りもすごいいいんだろうなと思ってました。乗ったことない馬ばっかりでしたけど。

職人

赤見:レース前に指示された内容というのは?

田辺:村山先生からは出たなりでと言われてて、あとは馬主さんと相談しました。あんまり砂を被らないようにという。僕も先行したいなという気持ちだったので、ちょうど良かったです。

 ホッコータルマエを見ながらとも言われたんですけど、そこはちょっと無視する形になりました(笑)。自分で強い馬をマークするより、強い馬同士でけん制してるうちにひょいひょい行っちゃいたいなと。

赤見:スタートから振り返って下さい。

田辺:ゲートの中は、ちょっとチャカチャカ動く感じでしたけど、スタートが上手に決まりました。一歩目はそんなでもなくて、二の足が速いって言われてたんですけど、一歩目から速くて、理想の位置に付けられました。レース前からエーシントップが行くって厩舎サイドが言っていたし、内田さんも行く気満々だったので、それに付き合ってはダメだと。あとは後続を意識しながら、どれだけ脚を溜められるかなと思いながら乗ってました。

 3,4コーナーも、どんだけ溜めれるかなという。そこまで絡んで来る馬がいなかったので、割りとペースを落とすことが出来ました。このままどこまで絡まれずに運べるかなと思ってました。4コーナーからの立ち上がりで、ズラっと見えましたけど。ホッコータルマエとあと2,3頭の頭が見えました。でもまだ全開に追い出す手前くらいで我慢出来たので。あそこですね。

 多分ね、超人気してて期待してたら、僕はあそこぶっ放してたかもしれないです。そこで一呼吸入れられたのが、最後のもうひと伸びに繋がったんじゃないかな。直線は、もともと府中の長い直線が、いつも以上に長く感じましたね。最後の最後まで、どの馬が出てくるかなとドキドキしました。でもなかなか来なくて、これは行けるんじゃないかと。ホッコータルマエのメンコだけが見えてたんですけど、それも真横でピタッと止まったので。「マジか」と思いながら追ってました。

職人

迫る強豪ホッコータルマエも抑え1着でゴール板を通過した(撮影:下野雄規)

◆「無事に現役を頑張って終えれるように」

赤見:勝った瞬間はどんな気持ちでした?

田辺:嬉しかったですね。ゴール後に流していたら、1600mの入口のところに職員の方が立っていて、「勝った馬こっち!」って言われて芝コースに出たんです。返し馬もなかなか止まらなかったんですけど、ゴール後もなかなか止まらなかったです(笑)。

 ウイニングランは超怖かったですね。雪残っててカラーコーン立ってて。しかもダートでばっかり走ってる馬だし、カメラもいっぱいいるし。ちょっとね、ウイニングランするのが楽しみだったんですけど。馬はグイグイ行くし、片手上げてガッツポーズする余裕は、ちゃんと止まるまでなかったですね。

赤見:コパノリッキーに対しては、どんな想いですか?

田辺:ありがとうございましたと言いたいです。一回ケガしている馬なので、無事に現役を頑張って終えれるように。無事に行けば強い馬なので、能力は全然通用すると思うので。ケガなく行ってほしいです。馬も僕もやってる人も。

職人

赤見:GIを勝つって、どんな気分ですか?

田辺:良かったですね、ホントに。いい馬に乗せてもらって、結果を出せましたし。GIは何回もチャンスがあるわけじゃないので。運も良かったし、馬の状態も良かったし。ただそれで終わりじゃないっていうか、前も言いましたけど、僕は数を勝つのが一番の目標なので。GIを勝てたことは、すごく大きなアピールになると思います。この先に繋がる勝利なんじゃないかと思ってます。

赤見:では、田辺騎手自身のお話を。昨年も好調でしたけど、今年はさらに好調ですね。

田辺:騎乗は変わってない気がします。周りの人たちのお蔭ですね。馬主さんはじめ厩舎関係者の方々や、エージェントさんも頑張って馬を集めてくれるので。今はいいサイクルで回っている感じです。ただね、ガーっと良くなるのがいいとは思わないですけど。だってガーっと行くと、悪くなった時に目立つじゃないですか。ジワジワ上がって行くのが理想ですね。

赤見:では、ファンの方にメッセージお願いします。

田辺:外国人騎手がすごく勝っているので、負けないように頑張ります!!

職人

「外国人騎手に負けないように頑張ります!」

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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