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ハープスターは体のボリューム感が素晴しい、キズナは重厚感が増した感じ

　先週のきさらぎ賞での牝馬ルージュバックの走りは凄かったですね。

　最後の直線では戸崎騎手のゴーサインに応えて、あっという間に後続馬を突き放す走り。しかも今回においては輸送と右回りも克服しての内容と、収穫の多い1戦だったように感じます。

　この時期のマンハッタンカフェ産駒と言うと、どちらかというとユルイタイプが多いイメージでしたが、このルージュバックはユルミがなく既に完成された感じ。
　大物感溢れる逸材なだけに、とにかく無事にクラシック戦線へと歩んでほしいと願うばかりです。

　さて一方の東京新聞杯は馬場に左右された馬が多かったようですね。

　勝利したヴァンセンヌは4連勝。前走も掛かるところを見せての内容でしたが、今回も行きたがる素振りがあり今後に課題は残しましたが、屈腱炎を乗り越えての内容には素晴しいの一言。今後も脚元の心配や折り合い面などありますが、こちらも無事にいってほしいですね。

　さて今週は素晴しいメンバーとなった京都記念。当日私はフジテレビのスタジオからでなく現地・京都競馬場からのリポートとなりました。さて注目はキズナとハープスターということになりますが、まずはハープスターから。

　以前はこの時期は毛がボウボウとしていましたが、今回はスッキリ。個人的にはかなりブラッシングしてのこともあるようには感じますが、やはり内臓面の働きなどもいいのでしょう。

　またトモの筋肉がシッカリとしており、体のボリューム感が素晴しい。しかしながらこの馬が悪く見えた札幌記念であの圧勝振りなのですから、状態の良し悪しはこの馬に関係ないのかも…? 担当する山口厩務員さんも、「札幌記念は別として、もともと調子落ちのない馬だし相変わらずカイバ食いは良すぎるほどいい」と苦笑い。大丈夫でしょう。

　一方のキズナは以前に増して重厚感が増した感じ。当日は、「ひょっとしたら20キロぐらい増えているかもしれない」と田重田厩務員さん。しっかりと本数を乗り込まれ、その数に狂いがない点からも陣営の想像した範囲内での馬作りができている点にも信頼がおけます。

　また武豊騎手がこの馬の復帰を心待ちにしていた思いが言葉の随所からうかがえ、その熱い思いもまたレースにおいてプラスと働きそうな気がし、一頓挫あった中での休み明けとなりますがハープスターを負かしてしまいそうな雰囲気すら感じました。ですから本命はまだまだ迷い中です。

　あとはラブリーデイと、元気いっぱいで体の線がいい感じに伸びていると思えるスズカデヴィアスにも注目です。

　それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。