スマートフォン版へ

池江師が今年の凱旋門賞分析 ラブリーデイが出ていたら…

  • 2015年10月09日(金) 18時00分


◆「次に挑戦する時はその経験を必ず生かせると思う」

 2009年以来、6年ぶりに日本馬の出走がなかった今年の凱旋門賞。自国の馬が出走していなかったため、どこか寂しく、メディアの扱いも小さいまま終わってしまった印象だが、凱旋門賞を大目標にしているホースマンたちは例年同様、熱視線を送っていた。

「凱旋門賞だけでなく、ほかにもビッグレースが組まれているので馬具や蹄鉄…その時のトレンドを見るためにも、現地に行ってレースを見たかったんだけどね」

 こう語った池江調教師は、2年前にオルフェーヴルに実に5馬身の差をつけたトレヴの“3連覇ならず”という結果を「(武)豊ジョッキーがテレビの解説で言っていた通り、デットーリの神騎乗でしょう。内の馬場が良かった今年の凱旋門賞で、トレヴを負かすにはこれしかないという競馬をやってのけた」とまずはデットーリの騎乗を絶賛。

「だからトレヴよりゴールデンホーンが強いってことではないと思う。オルフェーヴルがあのレースに出ていたら?それも考えてみたけど、あのレースをされては厳しかったかも。あの馬場を見たら、ラブリーデイなんかは合っていたかなって思ったりもしたね」と続けた。

 オルフェーヴルの2度の挑戦(ともに2着)で「実際に凱旋門賞に出走させて分かったことはたくさんあるし、次に挑戦する時はその経験を必ず生かせると思う」と話すトレーナー。くしくも今週末の京都競馬場ではオルフェーヴルが顕彰馬に選定されたことを記念して、記念展示(10日〜11月1日)、表彰セレモニー(12日)が行われる。

「顕彰馬に選ばれたことで改めて素晴らしい馬を預かったんだと実感した。またオルフェーヴルみたいな馬に出会って凱旋門賞に挑戦できれば」

 早ければ来年から日本で馬券も発売されるこの世界戦。日本馬が制するその日を待ちたい。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング