◆ちょっとした“なにか”
親友の娘ちゃん、まだ幼い子です。猫と戯れていたんですよ。猫が好きなんやねって声をかけました。すると“ちゃうよ、猫と犬が好きやの”と即答。今年、凄く印象に残っている言葉です。その場にいない犬のことも気遣いながら自分の好みも教えてくれる。こどもはピュアで優しいって思いました。
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トリッキーなコース形態。加えて王道の終着駅である。昔のように連戦連勝で臨む馬はいない。実力が拮抗している本年はとりわけちょっとした“なにか”で結末はバラエティに富むように思う。その“なにか”だが、脚質のように感じる。
リアファルを推す。
先行型で緩急も利き粘りも相当なもの。スピードとパワーのバランスに極めて秀でている。
前走の疲労を抜き去りレース間隔を十分にあけた臨戦過程にも好感が持てる。前々で流れに乗りさらに後続を突き放す。古馬の超一流が相手でもそんな芸当が可能な素材だろう。
サウンズオブアースは体質面が強化され陰りのない体調で臨めるのがなにより。不完全燃焼の前走を思えば当然、期待してみたくなる。
アドマイヤデウスは休み明け3戦目で状態が上がってきたところで待望の内枠を獲得。今回は怖い。
ラブリーデイは好調期間が長くまじめな性格のうえ器用さもある。崩れる場面は考えにくい。
ゴールドアクターは地味だがセンスがよく地力強化が目覚ましい。展開も向きそうだ。
ヒットザターゲットは内枠で脚をためて最後の最後に末脚を爆発させるタイプ。今回は条件がいい。
ルージュバックは可動域の広い後肢を持ち、走法から非凡さが伝わってくる。臨戦過程は上々で一発の魅力を秘める。