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「初の福島」だからこそ爆発する血統

  • 2016年07月01日(金) 19時00分


◆今、福島芝1800mで注目したいアグネスタキオン

 馬券における血統は「実績が未知数」の馬に賭ける方が期待値が上がりやすいファクター。

 重賞レースならば、有効なのは「キャリア」が少ない「若駒限定戦」。特に「初の距離延長ばかりのレース」や「初コース」の馬ばかりが出るレースは有効に機能します。春のG1なら、オークスはG1組は800mの距離延長になりますし、東京2400が初の馬ばかりのレースだから血統が機能しますよね。

 もっともオークスはディープ、キンカメ産駒を買うだけですから(笑)ラジオNIKKEI賞の方が当たれば、充実感はあります。

 ラジオNIKKEI賞は3歳馬にとって「初の福島重賞」福島の適性はクラシック戦線とはベクトルが異なりますので、特定の血統傾向を持った馬が大穴を連発します。

 と書きだしてみたのですが、ディープ産駒のゼーヴィントは走りそうですねー。母系にロベルトは当レースに抜群の相性。昨年も4人気2着のミュゼゴースト、そして12人気3着のマルターズアポジーはともに母系にロベルト。ゼーヴィントは母父がロベルト系のブライアンズタイム。

 母父といえば、今、福島芝1800mで注目したいのがアグネスタキオン。(タイキシャトルもすごいのですが、ここには出走馬がいませんので)

 アグネスタキオンは母父がボールドルーラー系。そして古くから日本で育まれた牝系。ボールドルーラーと日本に根づいた牝系の血統馬は、芝の小回りでスピードの持続勝負に強い特徴があります。

 アップクォークは母父がアグネスタキオン。そして父はノーザンダンサー系(小系統ダンチヒ系)のベーカバド。父ノーザンダンサー系に母系にボールドルーラーを持つ配合。2013年に14人気2着のカシノピカチュウ、2015年12人気3着のマルターズアポジーは父がノーザンダンサー系で母系にボールドルーラー。

 先ほど、母父タイキシャトルも当コースの期待値が抜群に高いことを書きましたが、その理由は、カーリアンの血を持ち、なおかつマイル以下のスピード勝負に強いから。

 ストーミーシーは福島自体は初ではないですが、母父にカーリアン(ゼンノエルシドの父)さらに福島の鬼血統ニジンスキーもクロスされた馬。母リーベストラウムはマイルで3勝。古くから日本に根づいている牝系で小回りのスピード持続性勝負の適性は高い繁殖です。

 なお、重賞以外もローカルはいろいろ面白いポイントはありますので、興味のある方は「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」のコラム等もお楽しみください

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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