スマートフォン版へ

4歳を重視し、6歳をナイガシロにして、単10倍台を大切にして、連れションも考慮して、何倍返しだ?

  • 2016年07月14日(木) 12時00分


函館記念は、基本、5歳馬と6歳馬を中心に構成されるけれど、馬券になりやすいのは5歳馬で、ニギやかしで終わりがちなのは6歳馬だったりする。
ただ5歳馬が馬券になりやすいのは出走頭数が多いからで、好走率が特別高いわけではない。
好走率が高いのは4歳馬。だからアプローチの取っ掛かりは4歳馬から始めるのが一番効率がいい。

と2年前のここで記した。3年前、6歳馬がうじゃうじゃいて、5歳馬が1頭しかいない年に4歳馬に注目したら、4頭の4歳馬で1着、2着したので、その意を強くもったものだった(残りの2頭は4着、10着)。

で、味をしめて、2年前も4歳馬を狙おうとしたら、4歳馬が1頭もいなかった。毎年出走頭数の多い5歳馬は7頭、5歳同様に出走頭数の多い6歳馬はわずか2頭、その代わり7歳馬が5頭いたから、当たり前に5歳と7歳に注目したら、1着5歳、2着7歳、3着5歳だった。2着8人気、3着7人気だから、当たり前ではあったけれど、それなりにひねりもあったオイシイ決着だった。

去年は、1着5歳、2着4歳、3着3歳だった。

出走頭数は、
3歳 1頭 3着
4歳 1頭 2着
5歳 3頭 1着
6歳 6頭
7歳 4頭
8歳以上1頭

6歳をナイガシロにして、1頭しかいない4歳を中心に予想を展開させれば、とてつもなく簡単に的中したことになる。ただ1頭の4歳は10人気だったから、配当もなかなかのもんで、これを逃してどうすんだ!?てな馬券だった。しかし自分は外した。

実は別のアプローチを思いついてしまい、そこにばかり気を取られ、肝心の6歳をナイガシロにすることを忘れてしまっていたので、とんだ赤っ恥を晒してしまったのだった(該当馬3頭中2頭が6歳で、1頭が3歳で、6歳2頭に注目してしまったのだった!3着ならば6歳だって買えるけれど、3歳をナイガシロにする理由にはならない。で、該当した3歳に走られてしまった。恥ずかしいので書きたくないけれど、今年もヒモ狙いで採用する予定なので、一応記してみた)。

とにかく4歳馬。
つづいて5歳馬。
いたなら3歳馬。
6歳馬はできるだけナイガシロに。
7歳以上は連れションで。

これが函館記念のマイ大局観。

以下は過去13年の年齢別出走頭数の割合(3年前に過去10年を記載したので、3年分上乗せしてみた。傾向が変わってないことがわかる)。
左から3歳-4歳-5歳-6歳-7歳-8歳以上。
03年0-3-7-2-0-3(1着5歳 2着5歳 3着5歳)
04年0-1-4-4-3-1(1着4歳 2着5歳 3着5歳)
05年0-2-4-5-0-1(1着5歳 2着4歳 3着5歳)
06年0-2-5-3-4-2(1着6歳 2着5歳 3着5歳)
07年1-1-5-0-1-2(1着7歳 2着5歳 3着4歳)
08年0-5-3-4-1-1(1着4歳 2着5歳 3着4歳)
09年0-2-3-4-6-1(1着7歳 2着8歳 3着5歳)
10年0-1-3-4-3-5(1着5歳 2着4歳 3着6歳)
11年0-1-3-7-1-4(1着8歳 2着10歳 3着8歳)
12年0-0-5-2-4-5(1着7歳 2着8歳 3着6歳)
13年0-4-1-8-0-3(1着4歳 2着4歳 3着6歳)
14年1-0-7-2-5-1(1着5歳 2着7歳 3着5歳)
15年1-1-3-6-4-1(1着5歳 2着4歳 3着3歳)

過去13年の年齢別成績

3歳(0-0-1-2)連対率.000 複勝率.333
4歳(3-4-2-14).304 .391
5歳(5-5-6-37).189 .302
6歳(1-0-3-47).020 .078
7歳(3-1-0-28).125 .125
8歳以上(1-3-1-25).133 .167
やっぱり、4歳からアプローチをはじめ、5歳、7歳以上、3歳、最後に6歳の順番が正しい。

では今年はどうか?予想オッズを見ながら年齢をチェックしてみる。

予想人気(水曜夜)
1人気 レッドレイヴン 6歳
2人気 マイネルミラノ 6歳
3人気 バイガエシ  4歳
4人気 ダービーフィズ 6歳
5人気 ファントムライト7歳
6人気 マイネルフロスト5歳
7人気 ネオリアリズム 5歳
8人気 トゥインクル  5歳
9人気 トーセンレーヴ 8歳
10人気 マテンロウボス 5歳
11人気 ツクバアズマオー 5歳
12人気 フェイマスエンド 5歳
13人気 オツウ      6歳
14人気 ホッコーブレーヴ 8歳
15人気 ケイティープライド6歳
16人気 マデイラ     7歳

6歳を消してみると、

3人気 バイガエシ  4歳
5人気 ファントムライト7歳
6人気 マイネルフロスト5歳
7人気 ネオリアリズム 5歳
8人気 トゥインクル  5歳
9人気 トーセンレーヴ 8歳
10人気 マテンロウボス 5歳
11人気 ツクバアズマオー 5歳
12人気 フェイマスエンド 5歳
14人気 ホッコーブレーヴ 8歳
16人気 マデイラ     7歳

1・2・4人気が消える。これだけでテンションは上がる。
しかも4歳は1頭のみ。
あれこれ考えずに4歳から5歳に流せばそれでいいんじゃないか?

うむ、簡単だ。
今年はバイガエシから5歳に流せばそれで的中だ。少なくとも2連レベルでは万全だ。

--------------------------
あれこれ函館
--------------------------

とは言ったものの、あれこれ考えずにはいられない。っていうか、本格的夏競馬に突入したのだから肝試しをせずにはいられない。肝試しとはもちろん夏競馬特有のオッズに潜むオバケを見つけること。そしてバスターすること。今年はゴーストバスターズが約30年ぶりにリブートされる。あやかりたいな。

#1 函館記念は単10倍台の馬が馬券に絡みやすい。

過去11年で、単10倍台の馬が7年で馬券に絡んでいる。絡まなかった4年のうち、3年は単オッズ10倍未満の人気馬だけで決まっているから、本命サイドの決着はいらないと割り切れるなら、今年も単10倍台の馬に注目していい。

以下は過去11年の単10倍台にいた頭数と10倍台で馬券になった馬の着順だ。
見てわかるとおり、そこには2頭のときが多く、2頭のときには、どちらかが必ず馬券になっている。

15年 3頭 3着 3連複27810円(以後・配当のみ)
14年 2頭 3着・2着 16130円
13年 2頭 2着 21930円
12年 2頭 3着 24550円
11年 2頭 3着 (4着)69140円
10年 4頭 (4080円)
09年 2頭 3着 20140円
08年 6頭 (4着) (3020円)
07年 1頭 (45180円)
06年 3頭 (4着) (1880円)
05年 3頭 1着 5670円

2頭がベストなことがわかる。必ずどちらかが馬券に絡むからだ。2択だし、選択も簡単だし、選べなくても2頭ならどっちも買えてしまってちょーどいい。このことを去年ここで記した。したらば去年は3頭の馬が単10倍台にいた。

ラブイズブーシェ 6歳 単11.9 10着
ヤマカツエース  3歳 単16.5  3着
アーデント    6歳 単16.7  7着

自分はあろうことかナイガシロにすべき6歳馬の2頭、ラブイズブーシェとアーデントに注目してしまい、奈落へ落ちた。6歳馬は3着には来るから6歳馬を選ぶことが間違っているとは言えない。結果的に間違ってはいたけれど、選択して悪いわけではない。でも、それと3歳のヤマカツエースをナイガシロにするのは別問題だ。

しかし自分は6歳2頭をチョイスし、3歳をナイガシロにしてしまった。自分のセンスのなさがスパークした。でも単10倍台にオバケ(ヤマカツエース)が潜んでいたのは間違いなかった。だから、今年も単10倍台の馬には注目するつもりだ。

はたしてどんな馬がいるのかな?予想ではうじゃうじゃいる。っていうか、いすぎだ。

6人気 マイネルフロスト5歳
7人気 ネオリアリズム 5歳
8人気 トゥインクル  5歳
9人気 トーセンレーヴ 8歳
10人気 マテンロウボス 5歳

2頭が理想なのに予想段階では5頭もいる。当日、この馬の何頭が10倍台で踏ん張るかみものだ。

#2 7歳以上の連れション

理由はわからないけれど7歳以上の馬はいっしょに好走しやすい。昭和っぽい表現を借りるなら、7歳以上は「連れション」が好きと言える。

いや連れションは昭和ではないな。豊臣秀吉と徳川家康が小田原攻めのときにやった連れションは「関東の連れション」として有名だ。真田丸でも連れションしていた。少なくとも戦国時代から連れションは連れションとして確立されていたことになる。

過去13年で7歳以上の馬が馬券に絡んだ年は5回で、頭数は9頭。いかに連れション指数が高いかがわかる。

07年 7歳以上3頭
1着7歳エリモハリアー
2着5歳ロフティーエイム
3着4歳サクラメガワンダー

09年 7歳以上7頭
1着7歳サクラオリオン 連れション!
2着8歳マヤノライジン 連れション!
3着5歳メイショウレガーロ

11年 7歳以上5頭
1着8歳キングトップガン 連れション!
2着10歳マヤノライジン 連れション!
3着8歳アクシオン    連れション!

12年 7歳以上9頭
1着7歳トランスワープ 連れション!
2着8歳イケトップガン 連れション!
3着6歳ミッキーパンプキン

14年 7歳以上6頭
1着5歳ラブイズブーシェ
2着7歳ダークシャドウ
3着5歳ステラウインド

11年なんか連れションのトリプルだ。真田丸でも連れションは二人までだった(秀吉と家康、家康と幸村)。

今年出走予定の7歳以上は、

5人気 ファントムライト7歳
9人気 トーセンレーヴ 8歳
14人気 ホッコーブレーヴ8歳
16人気 マデイラ    7歳

人気もないので、連れションしてくれるなら、それなりだ。ファントムライトやトーセンレーヴが単10倍台にいたら、連れション馬券を考えたくなる。


--------------------------
函館記念・注目馬
--------------------------

バイガエシ ただ1頭の4歳だから。
それだけが理由じゃないけど、ここはシンプルにしたいから理由は「4歳」としておこう。

あれこれ1 単10倍台の馬。5歳馬がいるといいな。
あれこれ2 単10倍台に7歳以上の馬がいたら、連れションも検討してみる。

あれこれ付け足してみたけれど、結局、バイガエシが走ってくれないと外れそうだ。神戸新聞杯でバイガエシに期待して、パンチドランクだった(4着)。ここで3倍返しくらいをお願いしたいな。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング