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復活!金髪光るウインフルブルーム

  • 2016年07月28日(木) 19時00分


 札幌開催が始まりましたね。函館、栗東、そして小倉と人馬が散り、栗東もだいぶ馬数が減りました。早朝5時に調教馬場があくので、早い厩舎は午前3時には仕事を始めています。

 セレクトセールも終わり、夏本番!というかんじ。そして、あと1か月もしないうちにGI馬たちが続々と栗東に戻ってくるでしょう。ほんと、競馬に携わっていると一年があっという間に過ぎてしまいますね。

 先週、福島テレビオープンでウインフルブルームが1年6か月ぶりに復活しました。この馬、めちゃめちゃ派手な金髪!しかも、尾花栗毛なのでトレセンを歩いているだけでもすごく目立つんです。宮本厩舎では、ちょうどニシノラッシュも長期休養から復活しているところでその様子を何度か取材にいったのですが。その際、この尾花栗毛を見かけただけで「お!かえってきた!!」とワクワクしたものです。ただ、やはり長く戦列を離れるというのは大きなリスクです。心身ともにじっくり時間をかけないといけません。ニシノラッシュもやはり復帰初戦は最後は少し止まってしまったし。やはり、筋肉などの外観は整っても、実戦を叩かないと息づかいまではなかなか戻らないものだな、と実感させられました。

 そういう意味でも、復帰初戦から勝てたのはウインフルブルームにとってはすごく大きかったですよね。しかも、福島への長距離輸送もクリアしての勝利です。ホントによかった。


 ミヤリンこと、宮本師もこの勝利には感慨深いものがあるようでした。

「ニシノラッシュにもウインフルブルームにも、すごく勉強させていただきましたよ。育成牧場としっかり連携し、情報交換しながら調教を進めました。しっかりした情報をもらえたことで、手探りではなく着実に調教を積み上げることができた。出走できる番組は限られていますから、無駄なく計画が立てられてよかったです」

 次戦は小倉日経オープンとのこと。西へ東へ大忙しですが、頑張ってほしいですね。

 ちなみに復帰前、ウインフルブルームはしばらくたてがみを編んでいたんですよ。レース前、しっかり手をかけているなぁと思ったので、担当の小久保助手に声をかけたところ、

「そうなんです。レースでたてがみが右側に流れるようにくせをつけているところなんです」

 という返事をもらいました。どうも、たてがみの一部が左側に流れるように生えているようなんです。でも、このおかげでレースではしっかり右側に金髪が流れて、走っているときにお客様側からキレイに見えるように仕上がっていたんですよ〜。


 そして、「次走も同じようにお客さん側からよりきれいにみえるように手をかけていきたい」(小久保助手)とのことでした。

 職人さんの細かい気遣いをぜひぜひ次走のパドックでご確認くださいませ。

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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