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ビッグウィークやトーホウジャッカルに続く「デキ生涯最高」な馬はいるのか/トレセン発秘話

  • 2016年10月21日(金) 18時00分


◆今年も超絶にデキがいい馬が潜んでいるのかも

「生涯最高のデキ」というフレーズがある。時には何度もこのコメントが出てくる馬がいたりして“ネタ”の対象になることもあるのだが、2010年に菊花賞を勝ったビッグウィークはこの時、まさに生涯最高のデキを迎えていたそうだ。

「夏の小倉の前からの連戦だったし、前哨戦の神戸新聞杯(3着)で強敵相手に健闘したから、その後はガタッとくるとばかり思っていたら、さらにそこから上があった。あんなことは、なかなかあるもんじゃない」とは担当の新保キュウ務員。

 究極の仕上がりとなった本番は「触るのも怖いぐらい。早く時間が過ぎて、馬がゲートに入ってほしいと願っていた」。殺気すらみなぎっていたのだろう。

 菊花賞V後は2桁着順ばかりが続き、障害転向後の未勝利勝ちのみで引退してしまったビッグウィーク。生涯一度だけやってきたピークを大舞台で迎え、見事に菊の大輪を咲かせたのだから、まさに「菊花賞を勝つために生まれてきたような馬だった」(同キュウ務員)

 菊花賞を最高のデキで迎えたといえば、最終追い切りの動きを「脚が飛んでいってしまうんじゃないかと思うぐらいのすごい動きだった」と鞍上の酒井が独特の表現で伝えた14年の菊花賞馬トーホウジャッカルも同じ。究極の仕上がりが驚異のレコードVにつながった。

 ひょっとしたら、今年もビッグウィークやトーホウジャッカルのように、超絶にデキがいい馬がどこかに潜んでいるのかも。それを探り当てるのが坂路野郎の役目でもあるのだが、現時点ではそこまでの馬はいないとみて、サトノダイヤモンド&ディーマジェスティの本命決着を想定している次第である。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

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