◆日本の芝重賞では「スピードに相当のハンディがある血統」 今年の阪神JFにはソウルスターリングが出走予定。おそらく1、2人気に支持されるのでしょう。
連勝中であることに加え、ルメール騎手。名門藤沢厩舎。血統も世界的に話題のフランケル産駒。母もフランスのG1でルメール騎手が乗り3連勝など、字面のG1はたくさん勝っている馬。人気になって当然のスケールの馬でしょう。
しかし、日本への「適性面」に関しては、母父モンズーンが気になっています。モンズーンの血を持つ馬はJRAの芝重賞にのべ33回出走。優勝は一度もなく、連対したのは2頭のみ。
父ディープインパクトであっても、母系にモンズーンを持つ馬は7回出走して一度も馬券になっていません。
5人気以内の上位人気に支持されたケースも12回ありましたが、連対はゼロ。受けて立つ立場でのスピード勝負は苦手としています。日本の芝重賞では「スピードに相当のハンディがある血統」ではあります。
ただし、ソウルスターリングの場合、父は怪物フランケル。管理するのは、重厚な欧州血統馬でも上がり33秒台の速い上がりを使えるように仕上げてくるレジェンド藤沢和雄調教師。
そんな血統のソウルスターリングが優勝するようであれば、フランケルと藤沢厩舎は「モンズーンを持っている馬でもスピードを強化できた」ことを証明することになります。改めて賞賛するしかありません。
さらに、当コラムで「○○の血統は実績がない」と指摘するとスコーン! と覆されるケースは度々目撃されていますね…(特にディープ産駒はこの重賞に実績がない、と書くとよく走りますね)。
しかし、怪物の例外に恐れていては、馬券は買えません。「リスグラシューがソウルスターリングに先着できなければハズレ」の馬券しか仕込まないつもりです。
と意気込んではみますが、G1は怪物の出現率が新馬戦やダート戦よりは多いので、血統を使って馬券で勝負するなら新馬やダート短距離を狙えばいいんですけど。
ちなみに、新馬、ダート戦は血統の減点式を使った手法で馬券を買うのは非常に有効です。興味のある方は検証してみてください。
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