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アルアインの全弟ドバイマジェスティの15にかなり自信を持っている音無師だが… 今週はアドミラブルに全力/吉田竜作マル秘週報

2017年04月26日(水)18時00分

注目数:27人


◆「値段に見合う感じに、良くなってきている」

 ゴールデンウイークの混雑期を避けて、2歳馬を北海道から両トレセンへと入厩させるパターンが定着したのか、栗東トレセンにも「緑ゼッケン」がグッと増えた。

 19日には斉藤崇厩舎のアイアンクロー(牡=父アドマイヤムーン、母ヤマノアイリー)とステラローザ(牝=父ロードカナロア、母ピーチブローフィズ)が揃ってゲート試験をパス。それぞれ今月8日と12日の入厩だったことを思えば、異例のスピード合格だ。

「アイアンクローは小柄なので、早い時期から動けそう。ステラローザはまだ幼いですが、馬っぷりはいいですね」と斉藤崇調教師。どちらも「まだ時期が早過ぎるので、一度放牧へ出す」とのことでワンクッション置かれるが、目指すは阪神、函館開催といった早期デビュー。即戦力として注目したい。

 斉藤崇厩舎の2頭が合格した一方で、同じ19日に不合格となったのが池添学厩舎のミーティアトレイル(牡=父ネオユニヴァース、母ラフィントレイル)だったが、「北海道からずっと調教を積んで、こっちでもゲート練習して…。ちょうど馬の疲れがピークにきて、入るのを嫌がっただけなんだ。基本的には素直な馬だから」と藤原助手が話していた通り、2度目の試験となった21日には見事合格。こちらも“一番星”を目指して調整されることになりそうだ。

 音無厩舎の2歳馬はまだ入厩までには至っていないが、いろんな意味で盛り上がる話題があった。ドバイマジェスティの15(牡=父ディープインパクト)の全兄にあたるアルアインが皐月賞を制してしまったのだ。“してしまった”と書いたのには理由がある。

 セレクトセールで2億円以上の価格で落札されたドバイマジェスティの15に対して、「値段に見合う感じに、良くなってきている」とただでさえ高い評価をしてきた音無調教師だが、兄がクラシックホースになってしまったことで、さらに高いハードルを設定しなければならなくなったのだ。

 POGフリークならお気づきの方もいるだろうか? 実は昨年も似たようなパターンがあり、音無厩舎のハリーレガシーの全姉にあたるジュエラーが桜花賞を制覇。当のハリーレガシーは未勝利という経緯もあり…。

「(池江)泰寿(調教師)も余計なことをしてくれたよな」との嘆きは偽らざる本音だろうが、その表情にどこか余裕が感じられるのは、それほどドバイマジェスティの15に自信があるのだろう。「馴致から遅れたので、ゆっくりになるけどな。バタバタすることはないよ」。入厩するであろう、秋の到来が今から待ち遠しい。

 もっとも音無厩舎にとって今、重要なのはこれから入厩する2歳馬より、アドミラブルが日本ダービーに出走を果たせるかどうかだろう。

「中間も順調な調整ができているし、距離の慣れも見込める。平均的に流れた未勝利戦と、超スローだった前走(アザレア賞)。それぞれ違うペースで連勝できたのは大きいし、最低でも(2着までの)権利を取って帰ってきてほしい」

 混迷の度合いを増した牡馬クラシック戦線に新星誕生なるか。GII青葉賞(29日=東京芝2400メートル)のアドミラブルのレースぶりにも注目してほしい。
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コラムニストプロフィール

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

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