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母方が秘める底力とパワーに期待/京成杯

  • 2018年01月13日(土) 18時00分


◆日経新春杯はあの馬の巻き返しに注意

 2週ばかり前に変則日程のGI「ホープフルS2000m」が行われたばかりなので、頭数は揃ったが、ほとんどが1勝馬の組み合わせになった。2勝以上馬は4頭だけ。

 といって、この時期でみんなキャリアが浅いから、ランキングうんぬんはないが、ホープフルSに比べると全体レベルは低い。

 JRAに移籍して、朝日杯に続いて2戦目となるダブルシャープに期待したい。

 2走前のサウジアラビアRCは、直前に北海道から遠征しての出走で、最優秀2歳牡馬になったダノンプレミアムから0秒6差、東京1600mを1分33秒6。前回は栗東に転厩したばかり。慣れない環境と、当日輸送競馬で、再びダノンプレミアムから1秒1差の阪神1600m1分34秒4。つづけて完敗ではあるが、おかれた状況を考慮すれば、さすが「札幌2歳S1800m」で、ロックディスタウン、ファストアプローチと「首、頭」差の同タイム3着馬らしい内容といえる。

 もっとも、昨年の札幌2歳Sの評価はきわめて微妙で、6着だった人気のクリノクーニングまでの上位6頭、そのあとみんな合わせて【0-1-0-9】というひどい成績である。とても札幌2歳Sをほめるわけにはいかないが、最後方から外を回って断然の上がり35秒3であと一歩まで追い込んだダブルシャープの中身が一番だったとすることはできる。上がり35秒台はこの馬だけだった。

 今度は、栗東で追い切って直前に中山への輸送競馬だが、もう各地への輸送、移動は再三経験しているから、マイナスはほとんどないだろう。

 パリ大賞典2400mの勝ち馬ベーカバド(その父ケープクロス)の産駒は、3世代がデビューしながらここまでのところGレースは未勝利。あまりに物足りないが、もともとスピード系ではなく、このダブルシャープのように母方にタフな底力やパワーを秘めていることが求められるのかもしれない。母の名前が示すように、メジロ牧場を代表する牝系のダブルシャープは、母は天皇賞(春)、AJCCなど重賞を7つも制したメジロブライト(父メジロライアン)、朝日杯3歳Sの勝ち馬メジロベイリー(父サンデーサイレンス)などの妹であり、母の父アグネスタキオン。祖母の父はマルゼンスキー。3代母の父はラディガ。スピードもパワーも備える牝系である。少し手広くいきたい。

 京都の「日経新春杯」は、目下5連勝もしている4歳馬がいない不思議な組み合わせになった。

 もう見放された形だが、現在はスタミナの生きる2400m(今回が2度目)が合うと思えるベルーフ(父ハービンジャー)の巻き返しに要注意。まだ重賞は京成杯を1つ勝っただけだが、きょうはその京成杯の日である。母の全兄はステイゴールド。ストックブックを見ていて気がついたが、ステイゴールドが7歳の春に超遅咲きながらやっと本物になり、2つ目の重賞を制したのがこの日経新春杯だった。5番人気。2001年の奇しくも1月14日である。勝ち味に遅くて仕方がないベルーフは、同じようだった伯父のステイゴールドにつづく可能性がある。

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登録済

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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