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クイーンマンボ、女王復権への道/レディスプレリュード

  • 2018年10月10日(水) 18時00分

出走メンバーを見渡すと、JRA勢中心の傾向は続きそう


 10月11(木)大井競馬場で行われるRoad to JBC『第15回レディスプレリュード(JpnII)』。当初はJBC競走当日に地方全国交流の“TCKディスタフ”という名称で行われていましたが、2011年にJBCレディスクラシックが創設され、それに伴い名称と施行条件を変更。さらに2013年からJpnIIに格付けされました。JRA勢が参戦する重賞となった2011年以降、7年連続JRA勢の勝利。地方馬で上位に来たのは2011年3着の笠松・エーシンクールディ、2016年2着の兵庫・トーコーヴィーナスの2頭のみ。のちにJBCレディスクラシックを制したララベルもここでは2016年・2017年ともに4着。今年も出走メンバーを見渡すと、JRA勢中心の傾向は続きそうです。

 連覇を目指すクイーンマンボ。昨年このレースで女王ホワイトフーガに8馬身もの差を付け、目が覚めるような強さで勝利。その勢いでJBCレディスクラシックへ向かう矢先に挫石により無念の回避、休養に入りました。今年復帰後の3戦は2着2着3着と勝ち切れていませんが、2走前・平安Sでは強豪の牡馬相手に2着。前走ブリーダーズゴールドCは展開と休み明けで3着と敗因ははっきりしており悲観する内容ではありません。2017年関東オークス、そしてレディスプレリュードで見せた圧倒的なパフォーマンスは間違いなく本物。あれから1年、思い出の舞台で次に繋がる戦いをしたい大事な場面。目指すはこの先のJpnI制覇。女王君臨へ向けた復活の勝利を飾りたいところです。

連覇を目指すクイーンマンボ(写真は17年レディスプレリュード優勝時、撮影:高橋正和)


 近走の牝馬ダート戦線はレースごとに勝ち馬が変わる混戦模様。そんな中、2月のエンプレス杯と4月のマリーンCを制したアンジュデジールはここ1年で唯一、牝馬のダートグレード競走2勝を挙げている存在。同じ4歳のクイーンマンボは宿命のライバルで、2017年関東オークスで2着、レディスプレリュードで3着と勝てずにいましたが、今年4月のマリーンCでついにクイーンマンボに勝利。相手は休み明けだったとはいえ、これでダートグレード競走3勝。前走エルムSは一線級の牡馬相手に5着。この1年で本格化した印象で、改めてのライバル対決が楽しみでなりません。

この1年で本格化した印象のアンジュデジール(写真は18年マリーンC優勝時、撮影:高橋正和)


 その4歳世代の2歳ダートチャンピオンがリエノテソーロ。2016年、全日本2歳優駿を制したのち、芝の重賞に挑戦し2017年のNHKマイルCで2着に大健闘。その後、芝の重賞戦線で良績を出せずにいましたが、前走スパーキングレディーCで全日本2歳優駿以来の勝利を挙げました。今回初めての大井競馬場で、初めての1800m。今年のJBCレディスクラシックは京都の1800m。本番を見据えて試金石となる戦いです。

本番を見据えて試金石の戦いとなるリエノテソーロ(写真は18年スパーキングレディーC優勝時、撮影:高橋正和)


 上記の4歳馬3頭に対する5歳馬。まずは鞍上にジョアン・モレイラ騎手を迎えたプリンシアコメータ。昨年のJBCレディスクラシックでララベルと激戦を演じ、惜しくも2着。続くクイーン賞でアンジュデジールを破ってダートグレード競走初制覇。その後も牝馬重賞戦線で上位争いを演じ、前走ブリーダーズゴールドC(2着)ではクイーンマンボに先着。「理想はハナを切りたいが行く馬がいれば控えても問題ない」との陣営コメントが出ていますが、果たして逃げるのか、モレイラ騎手の手腕に期待です。

プリンシアコメータはモレイラ騎手の手腕にも期待(写真は17年クイーン賞優勝時、撮影:武田明彦)


 もう1頭の5歳馬ワンミリオンス。2017年TCK女王盃、エンプレス杯を連勝し、この路線の表舞台に躍り出ましたが、その後1年半以上勝ち切れないレースが続いています。大井の1800mはTCK女王盃を制した舞台。3か月の休み明けで次に繋がる走りをしたいところ。

ワンミリオンスは重賞を制した舞台で好走を期待(写真は17年エンプレス杯優勝時、撮影:高橋正和)


 大井のブランシェクールはJRA所属時代に出走した1月のTCK女王盃で2着に好走。転入後は勝ち切れていませんが、この路線の上位を狙える存在であることは間違いありません。

ブランシェクールはこの路線の上位を狙える存在(写真は18年成田特別優勝時、撮影:下野雄規)


 大井のニシノラピートは2017年しらさぎ賞と東京シンデレラマイルを制している南関東の牝馬重賞ウイナー。今年8月のサンタアニタトロフィーでは逃げてヒガシウィルウィンの3着と牡馬相手でも力を発揮。今回2枠2番に入り、鞍上は的場文男騎手。6枠9番のプリンシアコメータとともにレース展開のカギを握る注目の人馬です。

展開のカギを握るニシノラピート(写真は18年サンタアニタトロフィー出走時、撮影:高橋正和)


 今年は京都競馬場で行われるJBCレディスクラシックを前に、本番さながらの豪華メンバーが揃ったレディスプレリュード。大混戦模様の女たちの戦国時代。混戦を断ち女王に君臨するのはどの馬か?大井競馬場を舞台に華麗なる戦いが繰り広げられます。

※次回の更新は10月15日(月)18時。翌日に門別競馬場で行われる「エーデルワイス賞」のコラムをお届けします。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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