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【天皇賞・秋予想】有力3歳馬が3頭出走 古馬も個性派揃い

  • 2022年10月28日(金) 18時00分

どの馬にもチャンスがありそうな難解な一戦


 今年の天皇賞は有力3歳馬が3頭出走。その中でも人気を集めるのはイクイノックスだろうか。崩れていない点と、自在性がある点が評価できる。終いは確実に良い脚を使うし、勝ち切れるかどうかは別として上位争いはしてくるはずだ。

 ジオグリフはダービーこそ7着に敗れたが、距離短縮の今回は巻き返しが可能。上がり勝負になると分が悪いのである程度の位置は取りたいところ。枠は6番と内めの無難なところを引いたので、枠を生かした競馬をしたい。

 ダノンベルーガは春クラシックで馬券に絡まなかったが、一芸があるタイプというか、決め手が生きる展開なら同期2頭に先着することもありうると見る。

 古馬ではシャフリヤールに注目したい。イギリス遠征で結果はでなかったが、コースの向き不向きということでは東京に戻るのはプラスしかない。2400mに実績のある馬だが2000mという距離は問題ないだろう。

 ジャックドールは前走で控える競馬に成功したのが収穫。序盤にばたばたせず落ち着いて好位を取れていた。骨太な競馬のできる先行馬という印象で、あとはGIの壁を越えられるか。強そうに見えてもそこにぶつかる馬はいる。

 パンサラッサは3番という好枠を引いた。この馬は強い逃げを打ってなんぼの馬。この馬が3番枠を引いたところにちょっかいをかけてくる馬はいないだろう。半端に溜めても良いことはないので、ちょっとクレイジーなくらいの逃げを打ってほしいところだ。

 ポタジェは大阪杯ができすぎだったかなという気もするが、それ以前も差がない競馬はしていた。ここ2走の大敗で軽視されているかもしれないが、3着候補くらいには検討してもよいと思う。

 マリアエレーナはこのコースでとにかく有利な1枠1番を引いた。ただ前走GIII以下からの好走は本当に少なく、馬券に絡んだのは07年3着のカンパニーまで遡る。個人的にはちょっと手を出しづらいと考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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