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【チャンピオンズC予想】絶対的な中心馬を馬券でどう扱うか

  • 2022年12月02日(金) 18時00分

JBCクラシックからの参戦はデータ的に不安もあるが…


 今年のチャンピオンズカップ、目分量で予想するならテーオーケインズを中心視するしかないように思える。これまでの実績に加え、前走がJBCクラシック勝ちで、前年の覇者だからコース適性の不安もない。

 唯一、JBCクラシック→チャンピオンズカップの連勝がJCダートも含めて1回しかない(2007年ヴァーミリアン)ことだけが気になる。1着でないと許されないレベルの人気になるだろうし、馬券でどう扱うかは考えなくてはならない。2、3着で3連単の配当が伸びる形も意識すべきだろう。

 JBCクラシック1着馬が駄目なら2着馬、となるところだが、実はJBCクラシック2着馬も通算で[1-2-1-11]、過去10年は[0-1-1-5]。クラウンプライドにもデータ上の不安はある。ただ個体としてはこのコースで新馬戦を圧勝しているし自分で競馬を作れる強みもあるので、消すようなこともできない。

 グロリアムンディはダートでは4勝2着1回。芝でも悪くない競馬をしていたがダートで才能が開花した。宝塚記念を使って大敗した影響だけが心配。大敗を経験するとその後の競走意欲に関わることもあるので、そうならないよう祈りたい。

 ジュンライトボルトも同じキングカメハメハ産駒、かつダートで才能が開花した馬。GIレベルで通用するかどうかはやってみないと分からないが、今年のメンバー構成ならテーオーケインズ以外とはそう差がないようにも思える。

 ノットゥルノは日本テレビ盃の結果を見ると、対古馬戦に不安は残している。4走ぶりの中央ダートで流れを変えたいところだ。

 ハピも3歳馬。こちらは逆に世代限定戦では突き抜けられなかった一方、対古馬戦で差のない競馬ができている。GIで勝ち切るイメージまでは持てないが、馬券圏内に食い込む可能性はある。

 シャマルは距離延長かつ初距離なのは正直不安。ただ前走南部杯組や前走惜敗組はJCダート〜チャンピオンズCで良い馬券になってきた。穴党が狙うのはアリだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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