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【チャンピオンズC予想】連勝が少ないJBCクラシック→チャンピオンズカップ

  • 2022年11月29日(火) 12時00分

GI・JpnI実績のあるテーオーケインズが堅いが…


 今週のチャンピオンズカップ、目分量で予想するとどう見てもテーオーケインズで堅いように見えてしまう。GI・JpnI実績のある馬が他におらず、前走もJBCクラシック1着、さらに前年のこのレース優勝馬だ。

 ただ問題は、JBCクラシック→チャンピオンズカップがなぜか繋がらないことである。

 JBCは持ち回りなのでコース云々では説明がつかないが、とにかくJBCクラシックとチャンピオンズカップを連勝する馬が出ない。

 JCダート時代を含めた創設以来の通算でいうと、前走JBCクラシック組は[7-10-6-57]。ところが7勝のうち前走JBCクラシック1着だった馬は2007年ヴァーミリアンだけ。JBCクラシック2着だった馬の優勝は2011年トランセンドだけ。これにならうと、テーオーケインズだけでなくクラウンプライドも今回はアタマ付けで買いづらくなってしまう。

 JBCクラシック1着馬は[1-4-3-8]、過去10年は[0-2-1-5]。JBCクラシック2着馬は[1-2-1-10]、過去10年は[0-1-1-4]。

 前走JBCクラシック1、2着馬で、JCダート・チャンピオンズカップ1番人気だった馬は通算で[2-4-3-3]、2〜5番人気だった馬は[0-1-1-8](いずれも通算)。こうなると方向性としては「テーオーケインズは敢えて2、3着前提で、クラウンプライドはいっそ無印も」ということになってくる。

 我々公の場で予想をする者は「なぜテーオーケインズが勝ち切れないと思うのか」「なぜクラウンプライドを無印にまでするのか」を説明しなければならないのでちょっとそこまで思い切れないところはあるが、例えば◎テーオーケインズと○なにかの軸2頭マルチにするとか、そういうことは考えたほうがよいのかな……などと週前半の段階では悩んでいるところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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