【中山金杯予想】前走より斤量増が好走傾向の名物ハンデ重賞
今年は負担重量のベースが見直され…
中山金杯は前走から斤量増になる馬が強いレース。今年は負担重量のベースが見直されたので1キロ増の馬は昨年までの斤量据え置きと一緒。本来の「斤量増」に該当するのはマテンロウレオ(56→57.5キロ)とラーゴム(56→58キロ)だけということになる。
マテンロウレオはこのコースに良績がないが、GIがふたつと弥生賞なので仕方ないところ。リステッドとGIII勝ちはこの中だと実績上位だし、前走もハンデに恵まれたわけではないので素直に評価したい。ただ極端な枠を引いたので、位置取りが後ろになりすぎるとちょっとこじらせてしまう可能性がある。
ラーゴムは7走ぶりの芝。芝でもリステッドを勝っている馬なのでもちろん好走もありうるが、地方のダートと位置取りが近走の良い内容に繋がっているように思えるので、芝で差しに回ると不安が残る。
今回はラーグルフ、カレンルシェルブル、レッドランメルトと前走準オープン勝ちの馬が3頭いて、特にラーグルフは上位人気になりそう。前走準オープン組は過去10年[1-1-2-10]でそこまで走っていないのだが、18年と19年に人気薄3着が出て21年は1、2着(22年は該当馬なし)と近い年に好走例があるので、注目する価値はある。狙うなら4歳馬で、ラーグルフはホープフルS3着があるので人気になるのは分かるが、レッドランメルトも3連勝だし配当の差を考えたらこちらを取る手もあると思う。
アラタは札幌記念でも0.3秒差4着に来ていて安定した能力発揮を見せている。自在性もあるし枠も無難なところを引いた。良績がローカルに偏っているので、中山でどれだけやれるかがポイントだろう。
フェーングロッテンは前走が菊花賞なので形のうえでは斤量減だが、4歳の56キロは格上の部類。3000mはノーカウントにしてもいいと思うし、そうなると2000mで見直す手はある。こちらも中山でどうかという問題はあるが、楽しみのほうが多い一戦だ。
ウインキートスはオープンに上がってからGIIとGIしか走っていない強気の番組選択。着順の見た目以上に能力を秘めている可能性はある。距離は違うが中山はオールカマーで2回好走しているし、2000mの流れに乗れればチャンスは十分だ。