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“ジョッキー小牧太”最後の挑戦が始動! 新エージェント・淨閑延浩氏が持つ武器に「彼ならやってくれるんちゃうかな」

  • 2023年07月25日(火) 18時01分
太論

▲新エージェント淨閑氏が初出勤(撮影:桂伸也)


7月20日、木曜日。小牧騎手の新エージェントとして、淨閑延浩氏が初めてトレセンに足を踏み入れました。まずは関係者への周知徹底が最優先ですが、早くも関係者に笑顔で迎えられているそうです。

今回の『太論』では、トレセン内での淨閑さんの様子のほか、小牧騎手が騎乗予定の2歳馬の動向をチェック。ある意味では誰も乗りたがらない“アノ馬”の情報も!

(取材・文=不破由妃子)

新エージェント・淨閑さんを見た瞬間、みんな笑顔に!


──JRAの騎乗依頼仲介者一覧にも、小牧さんのエージェントとして淨閑さんの名前が載りましたね。先週の木曜日がトレセンへの初出勤だったわけですが、まずは挨拶回りをされたんですか?

小牧 そうやね。営業の許可は22日の土曜日からだったから、木曜日は顔見せや。最初に笹田厩舎に行って、僕も一緒に笹田さんに挨拶をしました。で、笹田さんに(調教師たちがいる)スタンドに連れていってもらって。

──小牧さんも一緒に行ったんですか?

小牧 いや、僕は挨拶まで。最近ね、調教が忙しくて。笹田厩舎の助手さんが指を骨折してしまって乗れないから、僕がそのぶんを引き受けてる。だから、最近は朝から乗りっ放しや。

 でも、ほかのエージェントさんたちが、みんなよくしてくれてね。僕も電話で「お願いします」って頼んであったんやけど、荒木さん(小牧騎手の元エージェント)をはじめ、みんないろいろと教えてくれているみたいでね。ありがたいことです。

──淨閑さんは、もう営業を始められているんですか?

小牧 いや、まずは慣れんことには。今日もトレセンにきたけど、明日まで北海道でセレクションセールをやっているでしょう。だから、調教師さんがいなくて。あちこち歩いてみたけど、調教師はひとりしか会えなかったって言ってたな。

──まだ始まったばかりですが、淨閑さんはトレセンについてどんな感想を?

小牧 「こんなに広いとは思わんかった」って。なんせ初めて入ったからね。「広いですねぇ」って言うとったわ。

──挨拶された側の反応も気になる…。

小牧 どうなんやろうねぇ。彼は目立つから。真っ黒に日焼けしたスキンヘッドやからね(笑)。

── 一度会っただけで絶対に覚えられるという意味では、淨閑さんの見た目は大きな武器かも。

【写真あり】「一度会っただけで絶対に覚えられる」新エージェント・淨閑延浩氏の登場回


小牧 そうかもね。今日は服部厩舎に一緒に行ったんやけど、みんな淨閑さんを見た瞬間「えっ!?」みたいな感じで、ニコニコしとったわ(笑)。まぁなんせこれからや。まずは慣れていかんことには始まらない。

──独特な世界ですからね、競馬界は。

小牧 うん。慣れるまでには時間が掛かるやろうなと思ったから、僕も淨閑さんと一緒に来年いっぱいは頑張ろうって決めたわけやし。数カ月は様子見じゃないけど、本領発揮は慣れてからだと思ってる。今の時点でも「どんどん調教師に声を掛けてみる」って言ってくれてるし、彼ならやってくれるんちゃうかなと思ってるけどね。

──さて、今週は札幌と新潟の2場開催。なかなか入らないかもしれませんが、登録する予定の馬はいますか?

小牧 ん〜、グレアミラージュも福島で登録していたけど、なかなか入らへんもんねぇ。ジャッドノワールもモストロネーロも入るかどうか…。来週はね、フチサンメルチャンが1000mを使う予定です。ちょっと風邪をひいて予定が延びたんやけど、元気になったわ。明日、また追い切ります。

──九州産のキリシマエアヒメは、8月12日の小倉芝1200mでデビュー予定と発表されていますね。

小牧 ああ、その馬はずっと僕が乗っていて、レースでも乗ります。走ってくれたらいいなと思って一生懸命乗ってるんやけど、なんせ体が小さくて。現時点で評価をするのは難しいけど、なんとかね、いいところを引き出していきたいなと思ってます。小倉開催は4週しかないし、九州産やから、おそらく詰めて使うんちゃうかな。ずっと小倉に置いておくとしたら、僕も滞在する可能性もあるわ。まだわからんけどね。

──そのほかの2歳の動向は?

小牧 ガンバルフトシが北海道の笹田厩舎に入ったって聞いたわ。札幌で使うんやったら、もちろん僕が行くけど。その馬名の馬に、誰も乗りたくないでしょ(笑)。

──自分が乗っていいんだろうか…ってなりますよね(笑)。

小牧 伊藤オーナーの2歳は3頭いて、ガンバルフトシとグランディーヴァ、それとヤルキゲンキフトシ。

──伊藤オーナーの小牧さんへの愛がダダ洩れ(笑)。

小牧 ホンマやね。走ってくれんと、なんか僕が嫌や(笑)。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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