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【セントウルS予想】秋のGIに向け“巻き返し”を図る有力馬達

  • 2023年09月09日(土) 18時00分

快速系の祖先を持つアグリ


 スプリンターズSに向けて「ここで巻き返したい」「復活を確かなものにしたい」という有力馬がそろった。それらの大半が休み明けだけに、難しい一面がある。

 4歳アグリ(父カラヴァッジオ)は、今春の不良馬場だった高松宮記念が7着。初遠征の香港G1は流れに乗れずに5着。1200mになった前2戦で結果が出ていない。前2戦はともに条件が悪かったが、ここで巻き返さないと展望がきびしくなる。

 3走前の阪急杯(阪神1400m)では、2番手から抜け出て楽に先頭に立った1200m通過は「1分07秒6」。バテていないが、ゴール寸前ダディーズビビッドに追い詰められたあたり、1400〜1600mで全5勝を記録してはいるが、むしろ1200mのほうがベストではないかと思わせた。充実の4歳秋、良馬場なら1分07秒前後も不可能ではない。

 父カラヴァッジオ(その父スキャットダディは、無敗の米3冠馬ジャスティファイの父であると同時に、2019年の高松宮記念を1分07秒3で制したミスターメロディの父)は、G1・2勝を含む全7勝中6勝が芝6F以下のスプリンターだった。

 今年から日本で供用されたその種牡馬カラヴァッジオは、祖父ヨハネスブルグも、3代父ヘネシーも輸入種牡馬という珍しいケースだが、産駒は大半がダート巧者だった祖父や3代父と異なり、明らかに芝向きの産駒が多い。

 また、芦毛の種牡馬カラヴァッジオの血統背景はきわめて特異。母メッコホクテは両親ともに芦毛で、ときに生じる全産駒を芦毛にしてしまう特殊な結合型の芦毛馬。

 それにとどまらず、メッコホクテの母の父リローンチに芦毛を伝えているその母フォギーノートも、全産駒を芦毛にする結合型の芦毛だった。

 大変な芦毛一族ながらアグリは芦毛ではない。まして毛色と競走能力に深い関連はないが、芦毛の快速系祖先のスピードは受け継いでいると思える。

 前回は案外だったが、3歳ビッグシーザーの上昇度。5歳馬の大活躍が多いレースだけの復活気配のピクシーナイト、直線1000mを叩いてここに備えたジャングロが相手本線。

「京成杯AH」は、この頭数なら1分31秒7で快勝した3️走前の再現が望め、さらにサマーマイルシリーズ優勝がかかっているメイショウシンタケから入る。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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