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フチサンメルチャンと出走した北摂特別で大健闘!「一瞬くるんかな!? と騙された(笑)」

  • 2023年09月26日(火) 18時01分
太論

▲まずは近況報告から(ユーザー提供:t-e-t-eさん)


土曜日のフチサンメルチャンは8着という結果に終わりましたが、着差以上に大健闘といえる走りで、馬券圏内まであと一歩。小牧騎手も「一瞬くるんかな!? と騙された」という手応えのよさで、まだまだ可能性を感じさせる走りを見せてくれました。

今週の『太論』は、そのメルチャンの回顧に加え、ガンバルフトシとワンダーブレットの最新情報も。ユーザー質問はふたつで、キーワードは「ヨガ」と「川須騎手」。はたしてどんな質問が飛び出すのか!?

(取材・文=不破由妃子)

期待しているのがバレているから…一生懸命乗ってます!


──北摂特別に出走したフチサンメルチャンは8着(14番人気)。3着馬とはコンマ2秒差ですから、着順以上に際どかったですね。

小牧 阪神は坂があるし、これまでいい走りができたことがなかったからどうかなぁと思ってたんやけど、なんか頑張り出したね。今回、道中の行きっぷりもすごくよかった。

──持ったまま直線に向いて。

小牧 うん。あまりの手応えのよさに、一瞬「くるんかな!?」と騙されたくらい(笑)。(武)豊くん(アルーリングビュー3着)と一緒に上がっていけるかなと思ったんやけど、そこまではさすがにね。でもね、本当に頑張ってる。力を付けてきてるよ。

──走りを見る限り、「800mの馬」ではなくなりつつあるような。

小牧 ホンマやね。距離もだいぶ持つようになってきた。未勝利の頃から乗っているけど、当時はここまで頑張れるとは思っていなかったわ。

──このあとは、新潟までお休みですかね。

小牧 いや、新潟は登録が多くて入らんからね。ここ最近はずっと芝を使っているけど、先週の感じから、今こそダートを使ったらいいんちゃうかと思い始めてね。乗ってみなければわからないけど、疲れさえ残っていなければ、このまま阪神のダート1200mを使ってみてもいいかもしれん。

──日曜日は、ワンダーブレットとガンバルフトシの調教に乗ってらっしゃいましたね。

小牧 うん。どちらも順調にきています。ガンバルフトシは、先週の木曜日にEコースでゲートから出していったんやけど、ゲートが速いから慌てて出るような感じになって、躓きそうになったわ。ゲートが速いのはいいことやけど、まだ太いせいか、最後は止まり気味になるね。

──川須騎手いわく「ガンバルフトシはビール腹」(笑)。

小牧 そうそう(笑)。だいぶ締まってきてるけど、まだ太い。だから、毎週しっかり乗ってるところですわ。ここで期待しているのがバレてしまっているからね。下手な競馬はできへんなと思って、一生懸命に乗ってます。

──デビューはもう少し先になりそうですか?

小牧 一応ね、新潟を使おうかなと思ってる。初日に1200mのダートがあるから、ガンバルフトシはそこを目標に。ワンダーブレットもグレアミラージュも新潟やね。ワンダーも太かったけど、だいぶ絞れてきているから、新潟が始まる頃にはちょうどよくなると思う。

──では、質問をふたつほど。「自分は男ですが、常温のヨガに通い始めました。ジョッキーの方は体幹がしっかりしている印象がありますが、片足立ちのバランスポーズは余裕ですか? 自分はどうしてもできません…」。

小牧 最後のほうは疲れでグラグラしてくるけど、まぁなんとかやってるね。なんせホットヨガには週に3回も通っているから。

──回数が増えてる!?

小牧 いや、最近はずーっと水、木、金と行ってるよ。金曜日が一番しんどいクラスで、それはもうえげつないくらい(笑)。ヨガというより、半分トレーニングやね。むっちゃしんどいから、いつも4、5人しかおらんもん。これだけ通っていても、いまだに鳩のポーズだけはできんわ。

──あれはハードルが高い…。

小牧 40年近く前かがみの騎乗姿勢を取り続けているでしょう。だから、肩関節が固まってしまってるんやね。腕も太いし、後ろにいかん。一時期、ヨガのインストラクターの資格を取ろうかなと思ったこともあるけど、鳩のポーズがどうしてもできないからあきらめた(笑)。

──続いての質問です。「私は川須騎手のファンです。『太論』では、ときどき川須騎手のお話が出てくるので、いつも楽しみにしています。ずっと仲良くされていますが、年齢差がありながら、どんなきっかけで親しくなったのですか? 小牧さんから見て、川須騎手の好きなところはどんなところですか?」。

小牧 仲良くなったきっかけか…。今となってはわからん。忘れたよ、もう(笑)。川須とはね、なんでも喋れるのがいい。話していておもしろいよ。トレーナーも淨閑さんで一緒やしね。この前もウチにきて、一緒に鍋を食べたわ。川須の一番好きなところといったら、やっぱり一緒に楽しくお酒を飲めることやね。

──いつも面倒を見てもらっているわけですね(笑)。

小牧 いやいや、僕は酒癖悪くないからね。愉快になるだけで。

──覚えてないのに言い切る…。

小牧 まぁそうなんやけど(苦笑)。「これからもずっと川須栄彦のファンでいてあげてください」って書いといてや。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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