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【毎日王冠予想】毎日王冠に繋がりやすいGII・GIIIは

  • 2023年10月03日(火) 12時00分

前走GI組は回収率が低い?


 近年の毎日王冠は前走リステッド以下からの参戦が少なく、過去10年で11頭しかいない。好走したのも3着馬1頭(2014年スピルバーグ)だけだ。今年は3頭が登録しているが、馬券の中心は登録馬の残り10頭=前走重賞組でいいだろう。

 今週は西で京都大賞典も行われるが、毎日王冠と京都大賞典では前走重賞組に関する傾向が異なる。京都大賞典はなんだかんだ前走GI組が強いが、毎日王冠ではそうでもない。過去10年の複勝率は前走GIII組25.0%、GII組26.7%、GI組28.9で差がほとんどない。勝率はそれぞれ4.5%、13.3%、11.1%で、該当頭数が少ない(15頭出走2勝)とはいえGII組のほうが高くなっている。

 当然ながらGI組のほうが人気にはなっているのでGI組は回収率が低く、単24%・複48%となっている。過去10年[5-5-3-32]と馬券に絡んだ馬の半数近くを占めるのでGI組を切ることはできないが、馬券の妙味はGII組、GIII組に求めなければならない。

 個別の前走レースだと、[2-2-2-6]のエプソムC組が目立ち、次いで札幌記念・中山記念といった定量・別定GII。他では関屋記念組が[0-2-1-3]と走っている一方、2000mのGIIIは[0-0-2-16]でいまひとつだ。

 今年は関屋記念組がおらず、定量・別定のGII組は1月以来のバビットだけ。そうなると行きつくところはエプソムC勝ちのジャスティンカフェしかいない。この馬は上位人気なので、ソングラインとシュネルマイスターに割って入るかそれ以上の前提で馬券に組み込んでいかなくてはならないだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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