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「あきらめんよ、僕は」ガンバルフトシのデビュー戦は12着に終わるも…敗因明確で次走の巻き返し誓う

  • 2023年10月24日(火) 18時01分
太論

▲ガンバルフトシのデビュー戦を振り返る(C)netkeiba.com


先週デビューをはたしたガンバルフトシですが、道中は外に逃げるようなところも見せて、まさかのシンガリ負け…。これには小牧騎手も「ホンマにガックリきた…」と落胆を隠せない様子です。とはいえ、敗因はハッキリしているようで、「あきらめんよ」と力強い一言も。とにかく今のガンバルフトシに必要なのは、徹底したダイエット。ガラリ一変を目指して頑張れフトシ!

(取材・文=不破由妃子)

ガンバルフトシ、甘やかしたつもりはないけど20キロは太い…


──日曜日の京都4R(ダ1200m)でデビューしたガンバルフトシは12着。小牧さん、落ち込んでるだろうなと思って…。

小牧 落ち込んでるよ。ホンマにガックリきた。でも、まずはね、期待させてしまったファンの方に謝りたい。期待させてすみませんでした。パドックでもたくさん応援の声が聞こえてきたからね。余計に申し訳ない気持ちになって。

──馬自身がブレーキを掛けながら走っているように見えましたが。

小牧 ああ、最初は砂を嫌がってたね。ゲートも普通に出たけど、もっと速いと思っていたし、もうちょっとサーっと行くかなと思っていたんだけど…。

──周りの馬を怖がっているようなところはなかったですか? ちょっとそんな素振りもあったような。

小牧 そう、意外と怖がりやねん。外に逃げていたからね。とりあえず、普通に競馬をしてこなアカンと思って、途中からは何頭かは負かしてやろうという気持ちで乗ってた。パタパタになってしまったね、最後は。敗因は馬体。20キロは太い。あのお腹じゃ走れんわ。甘かった。

──けっこう乗り込んでいたのに。

小牧 そうやねん。それでも減らんかった。上がってきた後もしんどそうやったみたいだから、馬自身も体が重たかったんでしょう。甘やかしたつもりはないのにね。

──あとは食事とかで調整していく感じですか?

小牧 うん。減ってしまう馬はすぐに減るのにね。ホンマに難しいわ。家族も応援にきてくれていたし、馬主の伊藤さんもパドックで浮き浮きしていたのに。昨日は一緒に残念会をしましたわ。何十年も馬に乗っているのに、改めて難しさを感じたよ。

──敗因が明らかな以上、絞れてからが本当の勝負。

小牧 あきらめんよ、僕は。スピードがあるという評価は変わらないし、あんな負け方をする馬じゃないと思っているから。とにかく目標はマイナス20キロ。これからフトシにはダイエットを頑張ってもらいますわ。僕もね、気を取り直して頑張ります。みんなもあきらめず、応援してください。

──では、質問をふたつほど。「数年前からサウナが流行っていますが、僕は2〜3分しか入っていられません。小牧さんはサウナのプロですよね? 長く入っていられるコツがあれば教えてください。小牧さんもやっぱり“整う”感覚がありますか?」。

小牧 サウナ、大嫌いです。


──あれ? そうでしたっけ?

小牧 僕、サウナは入らへんから。好きなのはお風呂。辛抱しながら、お風呂に長く入っている感じ。調整ルームのお風呂は風呂場全体がミストサウナで、いわゆる普通のサウナとは違うねん。普通の熱いサウナは僕も苦手というか、嫌いですわ。すぐ喉が渇くし、しんどいしね。みんなサウナで一気に汗をかくのがいいって言うけど、お風呂でジワーっと汗を出したほうが僕は絶対にいいと思う。流行っているのは知っているけど、サウナで汗を出すのは反対派やね。

──お風呂にゆっくり入ることでも“整う”感覚はある?

小牧 ああ、そのあとに水風呂に入ったりしてね。水風呂は大好きですわ。最近、トレーニングのあとは必ず梅湯っていう銭湯に行ってます。普通の銭湯なんやけど、観光客もくるくらいの有名な銭湯で、そこでゆっくり湯船に浸かって、水風呂にも入ったりして、トレーニング後の体をほぐしてますわ。整うっていうのはよくわからんけど、すごく気持ちがいいよ。

──続いての質問です。「今年も早いものであと2カ月。小牧さん、なんとか1勝を! 新しいエージェントさんは頑張っていますか? おふたりを応援しています!」。

小牧 頑張ってるんやけどねぇ。なかなか難しいみたいやで。この前も一緒に「お願いします」って調教師さんたちに挨拶をしたところや。

──小牧さんも一緒に回ってるんですね。

小牧 なんせ彼が一生懸命やからね。僕もやれることはやろうと思って、一緒に回ることもあります。なかなか上手いこといかんけど、もともと形になってくるのは来年かなと思っていたので、淨閑さんと一緒にもうひと踏ん張りしてみますわ。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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