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【天皇賞(秋)予想】イクイノックスにも劣らぬ末脚 今年も炸裂に期待

  • 2023年10月28日(土) 18時00分

“マジックマン”が4回目の騎乗で結果を出せるか


 ベースになるのは、イクイノックス(父キタサンブラック)が制した昨年の天皇賞(秋)。歴史に残るレース展開で、前半1000m通過57秒4で飛ばしたパンサラッサが寸前まで粘って2着。同馬の上がり3Fは36秒8だった。

 後方近くから猛然と伸びて勝ったイクイノックスの上がりは32秒7。4コーナー手前では4秒1(約24馬身)も離れていたことになる。パンサラッサ以外は超スローにも近い流れだった。3着には勝ち馬と同じ位置から上がり32秒8のダノンベルーガ(父ハーツクライ)が突っ込んでいる。

 今年は、そのときハナを奪おうとしたノースブリッジが1番枠。行きたいはずの昨年4着のジャックドールが10番枠。並びは微妙だが、先行2頭は平均ペース型なので昨年のような展開にはならないと思える。

 1分57秒5で快勝したイクイノックスはあれからGI連勝を続ける。自在性を加えた充実の4歳の秋。今年は置かれないだろう。昨年の日本ダービーでイクイノックスとほぼ同じ位置にいて、クビ差で勝ったドウデュース(父ハーツクライ)が最大の敵。同馬の出方は読みにくいが、互いの位置を確認しつつ、中位で機をうかがい直線での攻防か。ただ、先に動いて格好の目標になるのは望ましくないので、スパートのタイミングは難しい。

 侮れないのは、昨年イクイノックスと互角の上がり32秒8で小差3着だったダノンベルーガ。善戦止まりが続くので人気急落。陣営もかなり控えめなトーンだが、いわれるほどデキは悪くないと思える。予定通りの調整をこなし、追い切りも余裕十分だった。伸び悩みの時期があり、4歳後半から本物になることが多いのがハーツクライ産駒。サリオス、ドウデュース以外の牡馬の代表産駒はこのパターンだ。

 前回は馬場が悪いうえ、はさまれて下がる不利が重なり不発でも、2走前のドバイターフでは反応が遅く脚を余した印象があった。その時と同じJ.モレイラ騎手は今回3回連続の騎乗。エンジン全開が遅いのは分かっている。同期の2強を逆転可能な早めのスパートもありえる。ダノンベルーガを狙いたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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