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【AR共和国杯】ハンデ重賞でも大崩れは意外に少ない?

  • 2023年11月03日(金) 18時00分

年齢が若いのも魅力の一つ


 アルゼンチン共和国杯はハンデ重賞だが、極端な人気薄馬が馬券に絡むことは意外に少ない。もともと人気割れする傾向はあるので、上位人気馬の中で少し配当のつく組み合わせ、といったものを考えたい。

 ゼッフィーロはモレイラ騎乗ということもあって人気になりそう。堅実な馬で大崩れはないが、上のクラスに上がってからは自分で競馬を作るスタイルでなくなっているので展開待ちにはなる。33.5秒で上がっても4着だった目黒記念のようにならないよう気を付けたいところだ。

 ヒートオンビートはその目黒記念で1着。昨年のアルゼンチン共和国杯3着、21年目黒記念2着ととにかくこのコースと相性が良い。京都大賞典からここというのはあまり良い臨戦パターンではないが、これだけコース実績があれば気にしなくていいだろう。

 ディアスティマは目黒記念2着。東京芝2500mは2400mからただ+100mというのではなくもう少しスタミナ色が強いので、この馬は合っている。前に行くことが好走の前提にもなるので、まずはスタートをしっかり決めたい。

 マイネルウィルトスは一昨年2着馬で、昨年の目黒記念2着馬。その実績を考えると切りづらいが、7歳になったことと京都大賞典経由というのは少し気になる。個人的にはぎりぎりの押さえというところ。

 チャックネイトは準オープン勝ち直後だが、六社Sはハンデで施行されるときも定量でやるときも、どちらでもアルゼンチン共和国杯には繋がりやすい。前走準オープン組ではレッドバリエンテも軽視できない。こちらは年齢がひとつ若いという魅力がある。

 普段の年だと強い前走GI組が、今年はこぞって長期休養明け、かつそこまで人気にならない状況。該当3頭の中で1頭選ぶなら年齢が若いテーオーロイヤルか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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