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高松宮記念

  • 2007年03月24日(土) 12時50分
 土曜日の雨の影響はあっても、今年はいつもの年より3月の中京の芝は時計の速いレースが多かったから、やはり1分08秒前後が勝ち時計か。例年と同じだろう。

 この距離でペースうんぬんもないが、昨年は[33.7秒-34.3秒]がレースの前後半のバランスでGIにしては落ち着いた流れだった。今年も快速の先行型は少なく、同じような流れになる公算大。まして馬場の内側がそう荒れているほどではなく、先行=好位グループが断然有利だろう。軸馬は先行抜け出し型から選びたい。差し=追い込みの決着の可能性は少ない気がする。

 父=ニホンピロウイナー。ハビタット系らしく古馬になってどんどん力をつけてきた6歳エムオーウイナーに期待したい。軽快な快速馬のイメージはないが、この馬、高速の芝の福島で前半32.8秒(このメンバーではNO.1の数字)を記録したこともあり、芝1200mには1分07秒台の走破時計が3回もある。

 ここへきて馬体もさらに成長してパワフルになり、それはスケールでは1枚も2枚も下だが、父ニホンピロウイナーを思わせる迫力のスプリンター体型になってきた。作戦を用いたり、仕掛けどころに注文のつく馬ではなく、正攻法で押すスピード型。こと芝1200mに限ると、小牧騎手とのコンビでは2、1、1、1着。パーフェクトの成績を残している。そう揉まれる心配のない外めの12番枠。(たまたまだが、もう3回連続の12番枠。この馬、過去に12番枠からのスタートは3回あり、1、1、1着だ)もちろん好位の外から先行抜け出しの形。ここも正攻法でスパートしてくれそうだ。母はフラワーパークの半妹でその父はキャロルハウス。少し時計のかかる位の芝こそがベストだろう。

 相手は終い切れるものではないが、同じ好位組のプリサイスマシーン、マイネルスケルツィの評価は下げる理由もなく、オレハマッテルゼも今年も有力だろう。渋馬場OKの3番と、シスタートウショウ一族の穴馬18番はぜひ押さえておきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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