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ダービー郷CT、大阪杯

  • 2007年03月31日(土) 12時51分
 ハンデ戦ながら、上はダンスインザモアの57kgで、最軽量がニシノデューなどの53kg。ほとんど上下の差が無いに等しい力関係を示している。土曜夜の雨はあまり影響しそうもないが、逃げたいニシノデューが中山1600m戦では不利な15番を引くなど、展開面でも混戦を思わせる。

 前走の大阪城Sを0.2秒差。直線で前が詰まり、少し脚を余した感のある4歳ロジックが、ようやく復調気配をみせてきた。今回は珍しく栗東DWで長めからビシッと追い切ってきたが、最終追い切りをDWコースで長めから追ったのは、ダービー5着、NHKマイルCを制した3歳春以来、約1年ぶりになる。NHKマイルCを制したあと、ダービー5着を含め[0-0-0-7]。大スランプに陥っている形だが、実はこの馬、良績ある1600mを使ったのはマイルCSだけで、あとはみんな1800m以上。距離が合わない面もあった。

 インコースしか伸びない特殊な馬場を巧みに突っ込んで勝ったとはいえ、57kgでGI、NHKマイルCを1分33秒2で勝った馬。マイラーとしての能力はある。

 体調が上がってきたところで得意の1600m。内田博幸を配してきた。ズブくて置かれる馬ではなく、能力フル発揮とみれば今回が絶好の狙い目だろう。母の父サクラユタカオー、その前がシンザン、トサミドリ・・・。父母両系ともに内国産の色彩が非常に濃く、体調さえ戻ってくればさらに地力アップの上昇が望める。本質はタフな馬だろう。

 阪神の大阪杯は、強気に芝先行策を取ってくれることを期待して、安藤光=シャドウゲイト。全5勝がハナを切るか、2番手から早めに先頭に立つ形に限定され、なおかつ好走距離は1800m〜2000mに限られる馬。コスモバルク、メイショウサムソンが59kgだけに、阪神の内回り2000m、強気にスパートしたい。単調な面はあるが、ツボにはまれば、つまりハナに立ってしまえばそうそう簡単にはバテない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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