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桜花賞

  • 2007年04月07日(土) 12時51分
 昨年までの阪神コースと違って、そう大きな不利はない多頭数の1600mの大外枠とはいうが、そろいも揃って人気の3頭が14、15、18番を引いてしまった。ロスは少ないと考えたいが、あまり飛ばす馬はいない。それでなくとも新しい阪神の外回りは流れが落ち着き、Hペースになることは少ない。一団の平均ペースになったとき、外々を回らされるよう、3頭のうち1頭ぐらいは、コースロスが響いて取りこぼしがあったりするかもしれない。

 3連単の2〜3着あたりには、内の方の伏兵をぜひ加えておきたい。3強のパターンの年は大荒れ(みんながいなくなる)はないが、かといって3頭で上位独占のパターンは、何年遡ってもない。必ず、伏兵が2着か3着に食い込んでいる。揃って3頭もが大外を引いたということは、少なくとも人気の3頭に天が味方しているわけではないと考えたい。

 ウオッカ、アストンマーチャン、ダイワスカーレットには、もうずっと報道され続けてきたから、おそらく見逃がされている要素はないだろう。改めて褒める必要もない。3頭がスムーズに流れに乗り、能力を出し切るなら、12月の改修直後ほどの高速の芝ではないとはいえ、1分33秒台前半の桜花賞レコードもある。ウオッカの能力が爆発するなら、2歳のあの時期で1分33秒1なのだから、1分32秒台に突入しても不思議ではない。

 巧みにインに潜り込んで好走がありえるのは、まず6番ローブデコルテ。前走の凡走で人気急落だが、今回はビシビシ追ってきた。芦毛のコジーン産駒。12月の阪神JFこそ17番枠の不利があって4着止まりだが、それでも1分33秒8。3着ぐらいに突っ込む可能性は十分ある。7番イクスキューズは、時計は平凡でも前回のクイーンCの勝ちっぷりはさすがのキャリアを思わせた。軽い発熱でフラワーCをパスしたが、使っていたら論外のローテーションで、休んだからこそ、ここはプラスがある。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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