1990年以降、つまりフルゲートが現在の18頭立てとほぼ同じになったころからだと。ダービーの1番人気は[12-4-1-0]。100%馬券に絡んでいる。いくら力関係がほぼ判明しているとはいえ、東京の2400m(大半の馬が初めて)で、ここまでの信頼はちょっと考えられない。今年も、まずフサイチホウオーだろう。珍しく安藤勝騎手が「ほぼ負けない」と、自信をもらしているとも伝えられている。
素直にフサイチホウオーで95%ぐらい大丈夫とは思うが、素直すぎて、かぶりすぎているのはちょと危険。過度の人気集中はひょっとしての不安を思わせてしまう。そろそろ…の予感もある。視野を広げたい。
また、フサイチホウオーを信頼するとしても、1990年以降の17年間、うち13年まで、6番人気以下の馬が3着までには入り込み、レースそのものはいわれるほど順当で人気上位馬が上位を占めているわけではないという記録もある。このダービー、もし12Rの目黒記念として入れ替えて行われるなら、フサイチホウオーの単勝は3倍以上だろう。2倍以下はカケ率に合わない。加熱がみられる。
もう一度、ナムラマースに期待したい。12月のNIKKEI杯の内容から、全能力を出し切れるなら、ホウオー、ヴィクトリーともそう大きな差はない気がする。体が減って完調手前で、あの大きな不利があって0.2秒差だった。もともとチーフベアハート産駒は、マーブルチーフ(全連対が7番人気以下)などが示すように地味なうえ、かつムラ。ナムラマースは前回のたった1回の凡走だけで極端に評価が下がりすぎている。もまれてまったくリズムに乗れなかった中山の2000mと異なり、今度は東京の外枠。毎日杯と同じく芝に入れた追い切りも文句なしだった。人気落ちの気楽な立場、おそらく少し前にいるだろうフサイチホウオーについていけば、若い藤岡騎手もコースどりもスパート時期も難しくない。スタミナはある。逆転の快走に期待する。