2005年にJRA最多の「26連敗」も続いた1番人気の敗戦が止まったが、波乱必至のローカル重賞の伝統が変わったわけでもない。
今年も明らかに内寄りの芝がなくなっている。整備はしているが、うまく外に出さない限り内枠の馬はちょっと軸馬にはしにくい。
また、サマー2000シリーズの初戦になったため、必ずしも福島最終週の2000m向きではなくとも、また、本当は使って良化型の特徴があっても、少しでも早くポイントを獲得しておきたい関西馬がドッと出走してきた。みんなに可能性がある(3年も前に2着している8歳ストロングブラッドもやけに動いた)ように思えると同時に、みんなに死角もある。消去法はとらず、魅力のある馬から伏兵まで手広く流す手法をとりたい。
兄の9歳ニホンピロサートと同様にタフな成長力を示し、6歳の今年になってOP入りした6歳のニホンピロキースに期待したい。
昨年7月、まだ条件馬だった当時、強気に挑戦した小倉記念は出遅れたが、追い込む形で1分58秒2の3着。スウィフトカレント、今回も対戦するヴィータローザに続いた。
最近3戦のうち2回も逃げる形になっているが、この馬の全6勝はスタート直後からハナに立って逃げ切ったものではない。好位から早めにスパートし、小回りコース向きのスピードをフルに活かしたい。ストーミーカフェが行ってくれそうな展開はベストだろう。柴田善臣騎手ならストーミカフェが、そう無理なペースで飛ばさない可能性が大きい。速くなりそうでいて、実は…早めにスパートするニホンピロキース、同様にヴィータローザ向きの展開になると考えた。上がり馬ユメノシルシを加えての3つ巴の馬券本線に、ダート巧者だから内を通って進出しそうな8歳ストロングブラッドあたりまで手を広げたい。