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小倉記念

  • 2007年07月28日(土) 00時01分
 同じような組み合わせになることの多いローカル重賞とはいえ、昨年の上位5頭(1〜4着馬。6着馬)がそろって出走してきた。

 別路線のアップドラフト、上がり馬ニルヴァーナは怖いが、昨年の上位5頭の中に、中心となる馬がいそうだ。

 ヴィータローザに注目。昨年の1分58秒0での2着は、初めて上村騎手とのコンビで、なおかつ初めての小倉2000m出走だった。それまではズブい差し馬の印象が強く、直線差を詰めた内容が多かったが、そのジリ脚をカバーするように3コーナーから一気にスパートしてみせた。インを突っ込んだスウィフトカレント(55kg)には差されてしまったものの、あの形がとれれば小倉の2000mは合う。

 全兄のロサード(今年の新種牡馬)は、この小倉記念にもっとも良績があり、4歳時から7歳時(※年齢は新表記)まで4年も連続して出走。3、1、5、1着の良績がある。7歳時にも57kgで勝っているから、同じ7歳夏を迎えたヴィータローザも強気になっていい。

 昨年の上位5頭の中で、実はこのヴィータローザだけが斤量減(わずか0.5kgだが)になっているが、衰えているわけではない。3走前はあまり合っているとも思えない新潟で1分57秒8。続く金鯱賞(2000m)を1分57秒台で乗り切っている。絶好調と思えた前走の七夕賞は4着にとどまったが、外々を回るロスがあり、一気にスパートできなかったため少し脚を余した印象もあった。時計勝負OK。速くなりそうもない流れの中、昨年と同様に一気にスパートしてくれそうだ。先行するニホンピロキースも、出負けした昨年でさえ3着だから小倉は合う。このヴィータローザ、ニホンピロキースを本戦にしたい。妙味は前走のレースぶりが光ったアップドラフト。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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