絶好の芝コンディション。それも刈り込まれた印象を与えるほどで、今年も好時計必至。もう4年も連続して逃げた馬がそのまま連対しているから、今年も逃げの手を打つだろうストーミーカフェには要注意。というよりギリギリまで粘ること必至で、ちょっと気難しいこの馬に田中剛騎手もぴったり合いそうだ。
立ち直りつつあった前走の関屋記念も、前半の1000m通過57.3秒で飛ばして寸前まで粘っている。そのストーミーカフェが中山の1600mで連対したのは、04年の朝日杯FS。このときも前半の1000m通過57.4秒で一気に飛ばし、1分33秒7の好時計で2着に粘った。
ストーミーカフェと同じようにもう2年以上も連対できないでいるが、決して早熟ではないはずの同期マイネルレコルトを狙う。
朝日杯FSでは57.4秒で飛ばすストーミーカフェのバテに乗じたのではなく、自分から早めにまくるようにスパート。自身も1000m通過58.0秒で離されずに追走。上がり35.3秒で一気に抜け出すと、1分33秒4の朝日杯FSレコードだった。ストーミーカフェの逃げを尺度にするとき、マイネルレコルトの中山1600mの適性を重視したい。
というのも、マイネルレコルトはスランプもあったり、また13か月半も脚部不安で休んだこともあるが、中山の1600mには朝日杯FSで快勝したあと、たった1度しか出走していないのである。それが13か月半ぶりだった4走前の東風Sで、休み明けとあって置かれはしたが一気に突っ込んで3着。勝ったキングストレイル、2着インセンティブガイ(ともに順調に使われていた)と、わずか0.1秒差だった。マイネルレコルトは(他場のペースの緩んでしまうマイル戦は行きたがる気性もあってダメ。だが、前半57秒台になること必至の中山1600mでは、これまで2戦の1、3着。今回は仕上がりにも不安はない。2歳時より40kgも増えて480kg台になった馬体から、決して早熟型ではない可能性が高い。