幸い良馬場が望める。かつてこのGIの1番人気馬は創設から94年まで1度も連を外したことがなかった。一番大きな理由は中間に坂があるため、東京の安田記念と異なり典型的な平均ペースで流れたこと。例えば[47.0-47.0秒]の前後半で1分34秒0など。
ところがマイラー型が増え、馬場が良くなるにつれ、このGIもハイペースから1分32秒台の決着が珍しくなくなった。前後半のバランスが崩れる安田記念型のレースが多くなると同時に、同じような波乱を生むことも珍しくなくなっている。57kgがベースで、直線は平坦。最後は「鋭さ」の決着が多い。もう6歳以上のベテランが7連勝もしている安田記念のパワー勝負とは少し異なるのだが…。
今年はペースを上げそうな強力な先行馬は少ない。乱ペースからの波乱の形はなく、どちらかといえば荒れる可能性は少ない気がする。
過去23年間でたった2頭しか勝っていない6歳馬だが、カンパニー(父ミラクルアドマイヤ)を中心に考えた。前走の天皇賞・秋では接触の不利を克服して一度は2番手に上がったものの、寸前に鈍って3着。ちょっと距離が長かった。今度は1分31秒8の記録をもつ1600m。切れを生かすには理想の平坦の直線。58→57kg。追い切りの動きも天皇賞時よりずっと良く、関屋記念時と同様に弾んでいる。
6歳馬だが、この馬は晩成型の近親馬や兄弟が多いため、ここまで大事に育てられてきた。それも、上がり32.8秒を記録したあと、1分44秒8の快時計で京阪杯を圧勝のあと、さらに1分31秒8で関屋記念を独走のあとも音無調教師は使えば勝てそうなレースを我慢し、リフレッシュ放牧に出している。楽勝にみえても反動の出る危険をはらむ「快時計」のあと必ず休ませてきた。多くの個性派オープン馬を手がける音無調教師の、見事な手法だろう。だからカンパニーは、今年、関屋記念と、天皇賞・秋を2戦しただけ。通算でもまだ20戦のみ。6歳馬とはいえ十分に若い。
追い込み一手だが、本質がスピード系のため、なだめてタメているだけだから、スパートが遅れない限り平均ペースの予測される流れも不利ではないだろう。外に出したい。
同様に平坦の直線で爆発力を生かしたいスズカフェニックスが本線。ついでアグネスアーク、ダイワメジャー。穴ならインに突っ込めるトウショウカレッジだろう。
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