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ジャパンC

  • 2007年11月24日(土) 12時50分
 日本勢のトップグループは強力。中でもメイショウサムソンはまず崩れないだろうが、単の魅力なら5歳インティライミもほとんど互角だろう。マトを絞ってきた。

 父スペシャルウィークが天皇賞・秋、ジャパンCを制したときと同様、この秋は体を絞ってムダを削ぎ落としている。スペシャルウィークの血を引く馬は、粗く見えるぐらいのときにもっとも良さが出るという見方がある。

 インティライミは3歳時や4歳時より馬体重は減り、体つきはスマートになったが、逆にストライドは大きく全身がしなうかのようになった。ここ2戦は意識的にあえて追い出しを待つ戦法で上がり33.3秒、33.4秒。以前の同馬のしぶい先行策当時とは一変している。

 ローテーションも、ジャパンCこそ最大目標とする馬にはおそらくベストだろう。10月初旬の京都大賞典を連対(1〜2着)したあと、約2か月後のジャパンCに直行した馬は、90年以降4頭いる。その成績は同厩の先輩タップダンスシチーや、マーベラスクラウンなど、[3-1-0-0]。パーフェクトに近いから驚く。

 当然、インティライミはタップダンスシチーで成功した手法を取ったのだが、極限の能力を全開させたい同馬に、このステップは合っている気がする。体がしなうようなストライドのフットワークをみせている。

 2分24秒1の記録はまだ本格化前、いきなり挑戦したダービーで自分でスパートし、4角から直線中ほどまでリードしたときの快記録。ダービーをインティライミを上回る時計で連対したのは、そのときのディープインパクトと、キングカメハメハ=ハーツクライの3頭だけ。

 当時より衰えたならともかく、不振を脱し、おそらく今が生涯のピーク。サムソン逆転もある。マークする作戦に出ていい。

 人気薄の中では、ルメールのヴィクトリーと、この中間、ポップロックを上回る動きをみせているデルタブルースを相手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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