新潟の1400mで2連勝のあと、負担のかかりがちな新潟2歳Sはパス(速い時計、高速の上がりがのちに響く)。オーバーホールして秋の東京でステップの東京スポーツ杯2歳Sを少し余裕残しの馬体でひと叩き、ここに的を絞ったスズジュピターから入りたい。
2戦目にガラッと良化し、1400mを1分21秒4のコースレコード勝ち。時計そのものはそう速くはないが、一気に伸びて上がり34.7秒。距離適性は別に、あふれるスピード能力を示した。
タニノギムレット産駒は、ウオッカ、ゴールドアグリが最初に1600mの重賞を好時計で勝ってきっかけをつかんできたように、ちょっとカーッとする気性もあって、1600mは得意。タニノギムレット自身がそうだった。また、牝系ファミリーもマイラー色が濃く、おそらく今回の1600mの速い流れはベストだろう。
柴田善騎手は、このGI格のレースに現役最多の16回も乗って[0-1-3-12]。残念ながらまだ勝ってはいないが、一度も3番人気以内の馬に乗っての出走はなく、今回が初めての人気馬。チャンスだろう。
しばらく外国産大活躍の歴史は途絶えているが、今年は有力馬が3頭も出走する。中ではリローンチ系の典型的なスピード型で、スピードを差す形で発揮可能なアポロドルチェがNo.1。外枠を引いたが、前回も同様でもまれる心配がないだけに不利はない。このレース、たった4回しか乗っていないのに[3-0-1-0]。驚異的な成績を残す福永騎手のエーシンフォワードもチャンス十分。単調なスピード一手型ではなく、タメも利く。
ヤマニンキングリーは前走。トールポピーを差し切った切れ味こそ真価。やや日程がきつい印象もあるので3番手としたが、強敵相手の1800mを再三経験しているには強みになるはずだ。次いでキャプテントゥーレ。