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阪神C

  • 2007年12月15日(土) 12時50分
 まだ創設2年目。レースイメージがわかないうえ、微妙な距離すぎる阪神1400m。新しい阪神コースは外回りだけでなく、内回りもスローに近い流れが多かったりする。1200m向きの典型的なスプリンターもこなせる距離であったり。これだけメンバーがそろうと、ちょっと流れがきつくなったりすると逆に1600m向きの馬向きにもなりそうだ。今年はあまり速くなりそうもない。大接戦を想定しつつ、この1400mがおそらくベストで、かつもっと強くなりそうな馬に期待したい。

 4歳ドラゴンウェルズに期待する。初めてのトップクラスとの対戦になった前走のスワンS・1400mは、自己最高の1分20秒8で乗り切ったが3着止まり。スーパーホーネット(つづくマイルCS・2着)に差し負けし、フサイチリシャールをかわせなかったあたり、ちょっと切れ不足、パンチ不足を思わせたが、4歳にしてはまだ満足できる状態で出走したことは少ないから、前走のG前のきびしい競り合いを契機にひと回りパワーアップする可能性が大きい。また、これまでは条件馬相手にねじ伏せるような競馬で通用したが、スパートをワンタイミング待ってもう少し切れる脚を使えるタイプに脱皮できる予感もあった。前々走の1200mを1分07秒6で楽勝したレースぶりから、タメが利いた方がいいだろう。テン乗りでもこういう微妙な馬、幸四郎騎手に合っている気がする。

 父方は少し時計がかかった方がいいロベルト系だが、母方は渋い成長力十分。最近の一族の代表馬にはヘヴンリーロマンスがいる。外国産馬(米国血統)のわりに早熟ではない。

 相手は手が広がるが、穴ならペールギュントと1枠の2頭。とくにダンスフォーウィンは、こと1400mでは目下3連勝中だ。

 中山メインは、もう高速の芝にも慣れてきた1ハートオブクィーンを狙う。今の中山の芝なら函館2歳Sを4馬身差で独走のパワーが生きて不思議はない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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