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有馬記念

  • 2007年12月22日(土) 12時50分
 中山2500mのレースの流れのポイントは、強力な逃げ馬(飛ばす馬)のいない今年のような場合、どこからペースアップが始まるかがポイント。一定ペースはコーナーが多い2500mだから滅多にない。

 今年は先行して抜け出したい馬、さらには形を作りたい馬が多い。それにメイショウサムソンのペースアップ(スパート)も早まるだろう。前走は外を回ったコースどりもあるだろうが、それより2000m以上のレースでは自身の最高上がり3F33.9秒を記録しながら、完全に鋭さ負けしたことが敗因。一度は並んで交わしたかのようにもみえたポップロックに差し返されるように3着にとどまった。

 中山2500mの有馬記念はさすがに上がり34秒前後になったりすることはないが、鋭さがモノをいう流れにはしたくない。マークを受けつつも自力スパートに近い形がありえる。

 ポップロックを中心にしたい。前走、メイショウサムソンに差し比べで競り勝ったことも強調点だが、ペリエ騎手は4角を回りながら外のメイショウサムソンを見ていた。馬群をさばきつつ外に出そうとした。そのとき内から一気にアドマイヤムーンに爆発的な切れを使われてしまったから、ペリエ騎手の後悔は大きい。相手はメイショウサムソンではなかったのである。

 ポップロックはもともとは先行型だがペースアップするとき反応が鈍い。だから、手の合うペリエ騎乗でも[0-3-0-2]。悔しい敗戦が多い。ポップロックもメイショウサムソンと同じぐらいのタイミングでスパートしてくれるのではないか、と考えたい。昨年2着は確保したが、スパートを待っていたため結果、危ない2着だった。サムソンと、バテないロックドゥカンブ本線に、伏兵では前回も期待したインティライミと、デルタブルースをその次にしたい。軽いスピード型と、切れ味タイプはあくまで押さえ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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