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門松S

  • 2008年01月05日(土) 12時50分
 4歳牝馬スリープレスナイト(父クロフネ)は、祖母がケイテーズ(父ノノアルコ)。したがって、ヒシアマゾン、さらにはアドマイヤムーンなどが近親に並ぶファミリーの出身。

 3戦目のダート1200mの未勝利戦を1.6秒の大差をつけて勝ち上がると、そのあとはずっとダート専門。ここまでダート[4-2-0-2]の良績を残している。着外2回も休み明けでオープン初挑戦になったペルセウスS・5着と、霜月Sの5着で、ともに勝ち馬とわずか0.5秒差だった。ダート1400mの時計も一戦ごとに短縮する形で、前走は1分22秒5。出負けしてインでもまれて下げる形になりながら、上がり35.5秒で勝ったマイネルスケルツィを追い詰めている。今回はそのギャラクシーSに続き男馬の骨っぽいところが相手だが、2戦2勝の京都ダート。ハイペースは必至、一気に抜け出してダート巧者ぶりを発揮しそうだ。

 先行一手ではなく、もまれても馬群を割って伸びる勝負強さも備えている。人気でも中心はゆずれない。

 相手の筆頭に、しばらく善戦どまりが続いているドンクール(父ジェニュイン)が狙える。この馬、最近はずっとダート1800m前後への出走だが、ダート1200〜1400mでは1、1、2、3着。決して下級条件だけの成績ではなく、GIII格のさきたま杯(1400m)でアグネスジェダイのハナ差2着や、昨年のプロキオンS(1400m)で1分23秒1で小差3着の成績もある。

 母方にはスピード色が濃く、1800〜2000m級で詰めを欠くのは距離が長すぎるのかもしれない。評価の分かれる今回は、むしろこの距離でこその狙いを立てたい。

 次いでフェラーリピサ、快速エイシンロンバード、トラストジュゲムの順。

 中山の初富士Sは、ここ2戦凡走しているが決して中山下手ではないはずのカイシュウタキオンの巻き返しに期待する。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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