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ガーネットS

  • 2008年01月12日(土) 12時50分
 土曜の雨上がりのダートは、1分10秒0(32.7-37.3秒)で決着した昨年ほどは前半のペースも速くならず、また1分10秒5前後で決着しそうだが、それでも高速レースはまちがいない。同じダートでもスピードと切れ味に勝るタイプを重視したい。

 昨年の勝ち馬スリーアベニュー(父アフリート)の前走は脚部難で約8か月ぶり。ベストより1F長い1400m、また57kgとあって4着にとどまったが、1分23秒0で乗り切れれば能力減の心配はまったくない。今度は56kg、過去[6-5-1-0]のダート1200m、調教の動きも大幅に良化した。連覇できる可能性はかなり高いだろう。まだ衰える歳でもなく、タフなアフリート産駒、素直に期待したい。

 差し一手だが、中山のダート1200mは京都や阪神の短距離ダートを比べると、明らかに前傾のハイペースになる。だから差し一手のスリーアベニューは1、1着。それもともに1分10秒台。前傾のハイペースとはいえ、先行馬も止まらない高速決着を上がり36秒前後で一気に伸びている。このあたりは、ダートで巧者であると同時に、シスタートウショウ、シーイズトウショウ、そしてウオッカの一族。スピードを爆発力として発揮することができる。

 最近、ちょっと粘り腰を欠く昨年3着のニシノコンサフォスは、(33.0-37.2秒)で粘ったスピードを欠いているが、大型ながらはっきり冬型。好位から抜ける形で今年も好勝負だろう。伏兵として怖いのは、初ダートでもマイネルアルビオン。ダートの調教で楽々と5F62〜63.0秒を出したこともある。父マイネルラヴ(成績は芝馬だったが)と、同父系のダンサーズイメージが母父だから、ネイティヴダンサーの5×3。ダート巧者である可能性がきわめて高い。芝では限界がみえているが、54kgのダートで一変がありそうだ。公営に転じてパワーアップのベルモントサンダーも争覇圏に入る。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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