距離1800mは[3-0-0-1]のコンゴウリキシオーは、毎日王冠では伏兵の飛ばす1000m通過57秒台のペースに惑わされ、早めに捕まえに出て失速したが、このときの1分44秒8は高速のハイペースすぎた。本来が1800m〜2000m向きの平均ペース型で、中山1800mはおそらくベストだろう。
阪神1600mに1分32秒2の当時のレコードを持っていたり、安田記念でダイワメジャーとクビ差の1分32秒3はあるが、これは強引に飛ばして記録したものではなく、マイラーズCなど前半の800mの方が1秒も遅い。安田記念も[45.9-46.4秒]の前後半だから、思われるほどのハイペースではない。
父ストラヴィンスキーは、ヌレイエフ系らしくスピード能力を前面に出すが、産駒の距離適性の幅は広い。輸入される前の海外での産駒は6Fから10Fぐらいまでさまざまな距離で勝っている。
コンゴウリキシオーの母方は、3代母がヘイローの半妹という名門だが、母は日本ではほとんど成功しなかったハンセル(その父ウッドマン)産駒。一本調子型のスピードを伝えるだけだが、ベルモントSをしのぎ切って勝ったように、渋いスタミナを伝えてもいる。
だから、コンゴウリキシオーは強引に飛ばすスピード型のようでいて、実はそれほどの快速系ではなく、平均ペースで先行してもう1回スパートできるタイプなのだろう。
同型ヨイチサウスはいるが、行かせる形でもOK。後半スパートする得意の形で、おそらくベストだろう中山1800mを乗り切れると考えたい。前回は動きがやや小さかったが、今回の方がストライドが大きくなったカンパニーと、遅まきながら本格化気配のエアシェイディ本線に、連穴にはリキッドノーツ。そしてやっぱり評価を落とせないアサカディフィートは今回も加えたい。