阪神JFこそ大外枠17番から出てかかり気味に途中から先頭に立ち、失速の15着(1分35秒0)エイシンパンサーだが、1400mのここなら中心に狙える。
逃げ切って新馬を勝ったのではなく、出負けして後方から上がり33.9秒で伸びて差し切り。当時3着のオディールに0.8秒もの差をつけたのがデビュー戦。1600mの新潟2歳S(2戦目)では、行きたがるのをなだめて下げて1分34秒5の4着だから、阪神JFと同様でマイルでは信頼性を欠くが、1400mまでならまだ凡走例はない。
出負けしたファンタジーS1400mは、オーディルに逆転され、今回も対戦するエイムアットビップに続く3着にとどまったが、鋭く伸びて1分21秒4。上がり34.2秒は2着馬を大きく上回っていた。
早く2勝目を挙げるため今期に入ってダート1400mを3戦。砂をかぶることで折り合い難もほぼ解消、2歳時よりずっとパワーアップしてきた。
使い込んでいるため坂路での最終追い切りは上がり3Fにとどめたが、最後の1Fは一気にストライドを伸ばして12.2秒。文句なしの好気配を示している。
本番の1600mになると評価を下げる必要もあるが、今回の1400mなら人気が落ちているだけに絶好の狙いだろう。ダート戦を戦い抜いてきたように、本質的にタフでもある。
熱発のためちょっと乗り込みの少ないエイムアットビップは、本番OKの賞金もあるだけに今回は押さえか。相手妙味は、藤田騎手との11年ぶりのコンビ(境厩舎)が戻ったペプチドルビー。休み明けでも1400mならスピードで押し切りがある。ベストオブミーもファンタジーSを1分22秒1当時より大幅にパワーアップしている。ダートの方が合うタイプとしても、追っての味が出てきた今なら芝での能力減は極めて少ない。