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毎日王冠

  • 2001年10月08日(月) 12時38分
 メンバーが揃っていたのはもちろん西の京都大賞典。だが、失格事故があり、レースの結果をどう評価するか非常に微妙だ。7歳ステイゴールドは斜行失格とはいえ、テイエムオペラオーに先着していた。そのオペラオーは反応が鈍く、2000mの天皇賞秋には不安が残った。時計勝負に対応するには、全体にズブくなった気がする。

 毎日王冠のエイシンプレストンは、関屋記念の教訓を生かし、先行のマグナーテンを射程圏に入れて進み、坂下では少し待てた。着差以上の完勝で、もうマイラーではなく、現在は1800〜2000mがベストだろう。今回は充実の4歳秋らしい成長力をフルに発揮できた。馬体もすっきりし、体型も少し変わってきた。期待したマグナーテンはかかり気味に途中からハナ、1000m通過58.3秒は現在の東京1800mでは速くもない。1分45秒5で乗り切って4着だから、やはり1800mは長かったということか。理想は2番手抜け出しで、本当はもっとなだめたかったが、行きたがっては仕方ない。ロサードは自在性を増している。58キロの天皇賞秋でも軽視できなくなった。8歳ダイワテキサスがまったく衰えをみせないのは驚異的なことだ。ジョウテンブレーヴは体調一歩。メイショウオウドウも今年は乗り不足だった。レースは展開面でいうと、サイレントハンターはハナをゆずってしまってはまったく挑戦の意味がなかった。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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