常石勝義&赤見千尋が見つけた 競馬の職人/常石勝義&赤見千尋

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クリンチャー&キョウヘイでGI制覇を狙う宮本厩舎にお邪魔しました!

2017年04月25日(火)18時00分

注目数:32人
クリンチャー1

皐月賞4着でダービーの出走権を獲得したクリンチャー




嬉しい「モズカッチャン」&和田騎手のフローラS制覇!


 カッチャンが勝った!!

 えっ!僕のことか?いやいやそんなわけないやろー(オーナー様・厩舎関係者の皆様・ファンの皆様ごめんなさい)

 自分と同じ名前の馬が勝ってくれ、嬉しかったです。わっ君(和田騎手)が手綱をとっての勝利はうれしさ倍増です。

 鮫島厩舎、フローラS(GII・芝2000m)で12番人気の「モズカッチャン」が和田騎手の手綱さばきで3連勝&重賞初勝利「おめでとうございます」

 最後の直線で前を走っていた2頭をゴール寸前で差し切る見事な脚でしたね。瞬発力もあり並んでからしぶとく食らいつく精神力の強い馬だなー。ハローユニコーン・マナローラなど有力馬が勢揃い。オークスへの楽しみが広がってきました。鮫島厩舎から目が離せませんね。

***

 さーあ皆さん、いよいよ今週末は、春の天皇賞(GI・芝3200m)。

 ダイヤ?ブラック?どっちが輝くのか?また新たな伝説が生まれるのか。ワクワクドキドキを京都競馬場でファンの皆さんと共有しましょう(^ω^)…

 ちょっとだけ厩舎をのぞいてきました。

 まずは、清水久詞厩舎。緊迫感の中にありながら穏やかなスタッフの皆さん。余裕があるな〜と感じました。

 そっと声をかけると「ブラックの力を信じるだけですよ。上積みもあるしね。あのパフォーマンスを見てください」(清水調教師)

 納得…余裕たっぷりに歩幅が広く、悠々と歩いていました。清水先生のバックには鞭が刺さっていました(笑)。チャップスをつけた清水先生を初めて見た感じがしました。

「こんなにいい馬と出会わせてくれて感謝です」といつも謙虚に話される先生とは違い気迫を感じました。

清水久詞調教師

チャップスをつけた清水久詞調教師


 続きまして、池江厩舎にお邪魔しました。

 ダイヤモンドも、馬体も歩様も息入れも絶好調です。京都は、下り坂があるので上手く加速していけると思います。

 昨年末の有馬記念以来の対決、そして新たなスター誕生になるのか…出走するからにはどの馬にもチャンスがあると思います。瞬きしている余裕ないよね。ゴールの瞬間をしっかり見届けましょう。

サトノダイヤモンド

ダイヤモンドも、馬体も歩様も息入れも絶好調です


***

 皐月賞…のあと宮本厩舎も熱くなってきましたよ。早速厩舎を訪問しクリンチャー・キョウヘイに密着してきました。

常石:おめでとうございます。

長谷川助手:勝ってないよ。

常石:そうなんですが僕の中では勝ったくらいうれしいです。ダービー出走権利が取れたことは素晴らしいと思います。「負けて強し」よく言われますが、本当にそう思いました。何番人気でした?

長谷川:13番人気だったかな?それくらいのほうが気負いせずに出走させられるのでいいですよ。未勝利、すみれSと連勝で順調に上がってきて、走るごとに力を出してくれるのでうれしいです。

常石:4走目でダービーの権利を取るって強運馬ですね。ダービーへの道のりが楽しみなので追っかけてもいいですか?

長谷川:普段通りでいいので追っかけはしないでください。馬より僕のほうが緊張するからな。いつもやることをいつもどおりやるって感じかな。馬房ではおとなしく人懐こい面も持っていますが、まだまだ子供ですね。ハミ受けもいいし先行力もある。終いもしっかりしているので勝負どころで気合を入れつつ踏ん張ってくれましたからね。走るごとに強くなっています。

常石:しぶとくあきらめずにレースができるんだなーと思いました。まだまだ幼い顔をしてるんだけどそのあたりは、うまい馬なんですね。

長谷川:学習能力があるんでしょうね。

常石:秀才ですね。僕にはない学習能力をこっそり教えてほしいなー?(笑)

長谷川:馬に聞いてみな(爆笑)。僕も教えてほしいですよ。思ってた以上にいいレースをしてくれましたね。

常石:やっぱり学習能力か?スタミナがありそうですね。スタミナなら俺もあるんだけどなー、瞬発力勝負はつらいですが。

長谷川:この子も瞬発力よりスタミナ勝負だったら負けないくらい力はあると思う。ダービー向きかもね。左回りも大丈夫ですね。よく「輸送は大丈夫ですか?」と聞かれるんですが、どこへ行くにしても輸送しないといけないのでそれに対応できるよう工夫をしています。

話し合い

宮本先生とクリンチャー担当の長谷川助手、藤岡佑介騎手


 一戦ごとに力をつけているので一歩一歩ダービーまで上がっていってほしいですが、無事が一番なので無理はしません。平常心で臨んでいきます。だから追っかけしないでくださいね。クリンチャーには、会いに来てやってください。まだまだ子供なのでかわいいですよ。

常石:さっき藤岡佑介騎手がクリンチャーに会いに来ていましたね。よくわかってるみたいで佑介騎手に顔をスリスリし甘えていましたね。レース後のコメントはありました?

長谷川:まずは、レース後の馬の安全を気遣ってくれました。「脚や息入れなど走る度に成長を感じる。まだまだ伸びしろはあると思うので楽しみ」と言ってくれました。

藤岡佑介騎手と長谷川助手

藤岡佑介騎手「脚や息入れなど走る度に成長を感じる。まだまだ伸びしろはあると思うので楽しみ」


常石:騎手は、レースで馬の反応や動きをチェックするので力強いアドバイスですね。ますますダービーが楽しみになってきましたね。そっと覗きに来ます。

長谷川:僕も初めてなので緊張しない様にいつもの様に馬と向き合っていきます。かわいいやつやでー!(ニコッ)

常石:ありがとうございました。キョウヘイにも会いに行ってきます。

長谷川:大仲を越えた向こうにいます。ちょうど担当者がいるわ。

***

常石:吉永さんよろしくお願いします。キョウヘイって名前にいろいろ思い入れがあるそうですね。

吉永:そうらしいです。

常石:シンザン記念おめでとうございます。2017年早々の勝利は、いいことがいっぱいありそうですね。

吉永:厩舎が盛り上がってくるので楽しいですね。

常石:幼い面がまだまだ残っていましたが、今日の動きは「しっかりしてきたなー」って感じるんですが、調教などで工夫や変化がありましたか?

吉永:シンザンの後は、少しリラックスのために放牧に出ましたが、アーリントンC後は、自厩舎でいろいろなことをやっています。プール調教に行ったり砂場で解放感を味わわせたり。同じ厩舎の仲間がいると安心なようですね。

 こどもっぽさは残っていますが性格がしっかりしてきました。NHKマイルを予定しています。追い切りでは、動く馬ではないのですが、レースがよくわかっていますね。稜(高倉騎手)のことはよく理解していますね。

常石:ずっと高倉騎手ですね。馬主さんや厩舎の方に信頼されるのは騎手冥利に尽きます。キョウヘイ号に信頼されてるのは最高やな(爆笑)。430キロくらいと言ってましたが、見えませんね。馬体を大きく見せる風格があります。すごい馬なんですね。

吉永:お父さんがリーチザクラウンですから走るのも楽しみですよ。稜との相性もいいと思います。

常石:高倉騎手が言ってましたね。「宮本厩舎には、本当に良くしてもらい助かっています。感謝です」と、それにシンザン記念を勝たせてもらったことでオーナーとの関係もつながり、ほかの馬も乗せて頂けるようになったと喜んでいました。厩舎や馬主に信頼されレースや調教に乗せていただけると、経験も豊かになります。でも、やっぱり勝つことも大事ですよね。

吉永:すぐに結果が出なくても最後に出すのは必要なことでしょうね。そして無事でいることですよね。

常石:痛感します(笑)

吉永:いやいや、つねちゃんは結果を出してると思うよ。頑張ってください!

常石:ありがとうございます。宮本先生のような現役の頃から知ってる先生方には、よくしていただき感謝です。こんないい馬にも出会えるのでうれしいですね。

吉永:じゃあつねちゃんのためにもキョウヘイに頑張ってもらうか(笑)

常石:はい!NHKマイルから…その先へ。

吉永:そこは、まだ未定ですね。ダービーへは、まずクリンチャーです。その後、経験を積んでから、条件に合わせていきます。

常石:宮本先生にも話をお聞きしたんですが「馬のことは担当者が一番知ってるからね」と言ってました。先生は乗馬上手かったんでしょう。

吉永:そうらしいですよ。だから馬の走るタイミングとか勢いなどよくわかってくれますね、仕事がしやすいです。まずはNHKマイルです。騎手との相性もいいし追い込みの脚があるので信頼しています。

常石:ありがとうございました。ウイナーズサークルで待っています。

吉永:行けるように頑張ります。

キョウヘイ吉永助手

「まずはNHKマイルです。騎手との相性もいいし追い込みの脚があるので信頼しています」


 宮本先生にもコメントをいただきました。

「どちらもタイプは違うけど粘りのある競馬をしてくれるので楽しみです。応援よろしくお願いします」

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 信頼関係が強い馬と絆ができることを実感した宮本厩舎でした。ありがとうございました。

つねかつこと常石勝義でした。
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コラムニストプロフィール

常石勝義&赤見千尋
常石勝義&赤見千尋
常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

赤見千尋
1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミックシリーズ」の「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍中。